稗粒腫とは?目の周りのぶつぶつの原因・治療・予防法をビアンカドクターが解説
こんにちは。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)のひめ先生、こと明石仙姫です。
今日は、目の周りにできる白いぶつぶつ——
「稗粒腫(はいりゅうしゅ/ひりゅうしゅ)」についてお話しします。
BIANCA 明石仙姫医師プロフィール
幼少期を中国で過ごし中国語と韓国語と日本語を話すトリリンガル。名古屋大学医学部医学科を卒業後、糖尿病・内分泌内科を中心に内科に従事し内科専門医を取得しているため内科学に詳しい。その後大手の美容外科で外科手術や注入治療などを5000件以上経験し、都心部の院長を経験。手術では特に二重埋没やクマ治療などの目周り手術を得意とする。 現在はBIANCAクリニックで、美容外科・美容内科・美容皮膚科の全てを通して、外見だけでなく内面からもトータルにナチュラルに美しく輝くサポートをしている。
<所属学会・資格等>
・日本内科学会 内科専門医
・日本糖尿病学会
・日本美容外科学会
・日本抗加齢医学会
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そもそも稗粒腫とは?
稗粒腫は、表皮下嚢腫(ひょうひかのうしゅ)という良性の皮膚疾患の一つ。
1〜2mmほどの小さな白い粒が、おもに目の周りや頬に現れます。
白いつぶつぶの中にはケラチンというたんぱく質が詰まっており、触るとやや硬いのが特徴です。
見た目はニキビに似ていますが、毛穴の炎症ではなく、袋状の構造(嚢腫)をしています。
似た症状として「汗管腫」や「コメド(角栓)」があります。
見分けがつきにくいため、気になる場合は自己判断せず医師による診察を受けましょう。
稗粒腫の治療法
成人の稗粒腫は自然に消えることがほとんどありません。
見た目が気になる場合は医療機関での除去が必要です。
治療方法には以下のようなものがあります。
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針や細いメスで小さく開けて内容物を圧出する
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炭酸ガスレーザーや電気メスで焼灼する
皮膚のごく浅い部分のみを処置するため、ダウンタイムは軽く、赤みも数日で落ち着きます。
今日からできる!稗粒腫対策
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クレンジングや洗顔でこすりすぎない
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紫外線対策を徹底し、皮膚のバリア機能を守る
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保湿をしっかり行い、ターンオーバーを安定させる
このように肌を守り整えると、稗粒腫が再発しにくい環境を作ることができます。
再発予防にはレチノールも◎
せっかく治療しても、稗粒腫は再発しやすいのが悩ましいところ。
根本的な原因はまだ明確ではありませんが、角質の代謝が滞ることが関係していると考えられています。
そこで注目されているのが「レチノール(ビタミンA)」です。
レチノールには、肌のターンオーバーを整え、角質や皮脂の詰まりを防ぐ作用があります。
強い医療用ではなく、パルミチン酸レチノール配合のマイルドな製品を日々のスキンケアに取り入れるだけでも、稗粒腫の再発予防や肌のなめらかさ維持に役立つでしょう。
肌の状態によっては赤みや刺激が出ることもあるため、初めて使用する際は医師に相談してみてくださいね。
まとめ:正しい治療とケアで、なめらかな目もとへ
稗粒腫は小さなトラブルのように見えても、自然には治りにくい皮膚疾患です。
治療で一度リセットし、その後はレチノールや保湿ケアで再発を防ぐのが理想的。
ビアンカクリニックでは、稗粒腫除去から予防ケアまでトータルでサポートします。
目元の白いぶつぶつが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。