マンジャロ注射ダイエットは危険?副作用やリバウンドリスクをBIANCA内科専門医が解説
「努力しなくても痩せられる」とSNSで話題のマンジャロ注射。
本来マンジャロは、GLP-1受容体作動薬とGIP作用を組み合わせた糖尿病治療薬であり、安易な使用は危険です。
今回はマンジャロ注射の効果や副作用、GLP-1ダイエットのリバウンド対策、さらに健康的にダイエットを進めるために知っておきたい生活習慣を解説します。
マンジャロ注射とは?

マンジャロは従来のGLP-1単独薬よりも体重減少効果が高いとされ、「普段のダイエットの20%ほどの努力で−10kgの減量も目指せる」とも。
しかしもともとマンジャロは、ダイエット用に開発されたわけではありません。GLP-1受容体作動薬とGIP作用を併せ持つ「ダブルアゴニスト」と呼ばれる新しいタイプの糖尿病治療薬です。
マンジャロ注射は食後の血糖値上昇を穏やかにし、インスリンの過剰な分泌を抑えることで、糖が脂肪として蓄積されるのを防ぎます。
その結果、脂肪の蓄積を抑制しながら、エネルギー代謝のバランスを整える作用が期待されるのです。
マンジャロ注射の副作用とBMIの基準
マンジャロ注射は効果が強い分、副作用にも注意が必要です。
代表的な症状として、以下のようなものが挙げられます。
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吐き気や嘔吐
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過度な食欲抑制
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便秘
また、ビアンカクリニックでは、BMI23未満の方にはマンジャロ注射を処方していません。
過度な減量による健康リスクを防ぐためです。
ダイエット後のリバウンドを防ぐには?
マンジャロはあくまで“食欲を抑える薬”であり、根本的な生活改善が伴わなければ服薬をやめたあとリバウンドしてしまうリスクがあります。
リバウンドはどのダイエットにもつきもの。ダイエット後のリバウンドを防ぐためのポイントをまとめました。
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食事量を一定に保つ
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適度な運動を取り入れる
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睡眠リズムを整える
これらの習慣を意識することが、太りにくい・リバウンドしにくい体質を整えるコツです。
GLP-1ダイエットの効果を最大限にする3つのポイント
医師の厳重な管理下で行うGLP-1ダイエット、短期間で効率よく行いたいですよね。
ここでは、マンジャロ注射の効果を高める生活習慣を紹介します。
①:プロテインを積極的に摂取する
GLP-1ダイエットでは食事量が減るため、筋肉量が落ちやすくなります。
筋肉が減ると基礎代謝も下がってしまうため、タンパク質を意識的に補うことが大切です。
基礎代謝を維持し、美しいボディラインを保つためには、ホエイやソイなど、自分に合ったプロテインを選んで取り入れるとよいでしょう。
②:16:8断食(インターミッテント・ファスティング)を取り入れる
「16時間断食・8時間食事法」は、脂肪燃焼を高めるシンプルで効果的な方法です。
1日のうち8時間だけ食事をとり、残り16時間を空腹時間にすることで、インスリン感受性が高まり、脂肪燃焼効率がアップするとされています。
③:プロバイオティクスで腸内環境を整える
GLP-1関連ホルモンは腸と深く関係しているため、腸内環境を整えることがダイエット成功の鍵です。
乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスを積極的に摂取し、腸から代謝をサポートしましょう。
【まとめ】マンジャロ注射は医師の指導のもと正しく使いましょう
マンジャロは、少ない努力で減量効果が期待できる一方、副作用やBMI制限、リバウンドリスクもあり、慎重な使用が求められています。
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医師の指導のもとで正しく使用すること
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食事・睡眠・運動のバランスを整えること
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腸や筋肉をケアして代謝を維持すること
これらを意識することで、リバウンドしにくい体づくりと長期的な美しさを手に入れましょう。







