アゼライン酸の効果や使用上の注意点を医師が解説!併用不可の成分は?
みなさんこんにちは。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)のひめ先生、こと明石仙姫です。
最近、SNSでも「アゼライン酸配合コスメ」をよく見かけますよね。
でも実際のところ、どんな成分でどんな人に向いているのか、まだ知らない方も多いのではないでしょうか。
今日は、今注目の整肌成分・アゼライン酸の上手な使い方、そして一緒に使ってOKな成分・避けたほうがよい成分をお話しします。
アゼライン酸とは?

アゼライン酸は、ライ麦や小麦などの穀物に含まれる天然由来の酸で、肌をすこやかに整える成分として注目されています。
海外では長くスキンケアや皮膚ケア成分として使用され、日本でもアゼライン酸を配合したスキンケアアイテムが注目されています。
アゼライン酸のおもなはたらき・向いている肌タイプは?
アゼライン酸のおもなはたらきは以下のとおりです。
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肌をすこやかに保つ
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乾燥やテカリなどのバランスを整える
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うるおいを守りながら、肌のざらつきを防ぐ
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肌表面をなめらかに整える
毎日のスキンケアに取り入れることで、肌のバランスを整え、やわらかく健やかな肌へ導くことが期待できます。
アゼライン酸は、皮脂バランスが乱れやすい方・季節の変わり目に肌が揺らぎやすい方に取り入れやすい整肌成分です。
毛穴のざらつきや乾燥、赤みなど“複合的な肌悩み”を抱える方にも使いやすいでしょう。
アゼライン酸と併用を避けたほうがいい成分
アゼライン酸は、一緒に使う成分によっては刺激を感じる場合があります。
とくに以下のような角質ケア系成分とは同時使用を避けたほうがよいでしょう。
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レチノール(ビタミンA誘導体):ターンオーバーを促すため、併用で乾燥や赤みが出る場合があります。
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AHA(グリコール酸など)・BHA(サリチル酸など):角質を除去する作用があるため、刺激を感じやすくなります。
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高濃度ビタミンC(L-アスコルビン酸):酸性同士のため、刺激や乾燥を感じる場合があります。時間を分けて使用しましょう。
これらの成分も使いたい!という方は、アゼライン酸を使う日は角質ケアをお休みする、または朝と夜で使い分けると安心です。
アゼライン酸と相性のいい“併用OK”成分
実はアゼライン酸は、他の整肌・保湿成分と組み合わせることで、よりやさしく使えるようになります。
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ヒアルロン酸:うるおいを与えて乾燥を防ぐ
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セラミド:肌のバリア機能をサポートし、敏感な肌を落ち着かせる
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ナイアシンアミド:キメを整えながら透明感をサポート
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パンテノール(プロビタミンB5):肌荒れを防ぎ、すこやかさを保つ
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グリチルリチン酸ジカリウム:肌をすこやかに整える整肌成分
これらの成分を一緒に使うことで、アゼライン酸のはたらきをやさしく引き出しながら、刺激を最小限に抑えることができます。
アゼライン酸を使うときの注意点
アゼライン酸は肌へのなじみが良い一方で、使い始めはピリつきを感じることがあります。
その場合は、使用頻度を週2〜3回に減らす、保湿をしっかり行うなどの調整を行いましょう。
また、ピーリング直後や日焼け後の肌への使用は避けてください。
まとめ:やさしく続けるのが、アゼライン酸ケア成功の秘訣
アゼライン酸は、肌を整えながら健やかなコンディションを保ちたい方に選ばれている整肌成分。
ただし、他の角質ケア成分と同時に使うと刺激が出やすくなるため、まずは保湿重視のシンプルケアから始めると安心です
自分の肌のペースに合わせて、焦らず続けていきましょう。
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