黒目に白目が伸びてくる?翼状片とは
こんにちは、印象設計家/美容外科医の夏目隆太郎です
今回は整容的にも気になる翼状片についてお話しします。
(日本眼科学会HPより)
三角形の形をした結膜(=白目)が、角膜(=黒目)の鼻側に侵入してくるものを翼状片と呼びます。
白目の下の組織が異常に増えてしまったことで起こります。
紫外線やドライアイが原因の一つと考えられています。
目の内側が充血したり見た目的にも気にされる方がいらっしゃいます。
角膜の中央付近まで侵入してくると角膜に歪みが生じて、歪みや視力低下を自覚します。その場合、手術を行います。
ステロイド点眼など処方されることもありますが、基本的に手術以外治療方法はありません。
この翼状片、特に若い患者さんで整容的理由だけで手術するのはあまりお勧めしません。
若年者で、病変が小さな内に手術すると再発しやすいのです。
手術の内容は、角膜に侵入した異常組織を角膜から引き剥がして病変を切除します。欠損した部分は周囲の結膜の組織を移動して覆います。角膜の表面に傷がつき、糸で縫うことで術後痛み、ごろつき、充血が強く出ます。特に充血は3ヶ月ほど持続します。
角膜の形状が変わるので多少見え方の違和感も慣れるまで気にされる方もいらっしゃいます。
なので元々歪んでみる、見えにくいなどの症状が強くて悩んでいる場合でないと、術後の結果に満足できないケースがあります。
放って進行しすぎると、それもまた手術をしても歪みが残ってしまうこともあり手術のタイミングが難しいです。
翼状片がある方は定期的に眼科を受診して、歪み(乱視)が悪くなっていないか適宜確認しておくことが大事です。
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※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
https://biancaclinic.jp/doctor/natsume/
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
日本美容内科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr