【症例解説】切らないたるみ治療で、ここまで若返る
みなさん、こんにちは!
自然で上品な若返りを提案する、形成外科専門医のありす先生です。
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「たるみが気になっていて…。でも切るのはまだ早いかなって思ってるんです。なんとかなりませんか?」
これは、カウンセリングで本当によく聞くお悩みです。
フェイスリフトほど大きな手術はしたくない。
でも、糸や注入だけでは限界を感じている——そんな方に知っていただきたいのが、“切らないたるみ治療の組み合わせ”です。
今回は、私が施術したたるみ治療のカスタマイズ症例を通して、「切らなくても、ここまで行ける」という可能性をお伝えします。
今回の症例でのお悩み
・フェイスラインがぼやける
・顎下に脂肪とたるみがあり、横顔がすっきりしない
・口横〜下顔面のもたつき
・鼻先、人中が垂れてきて、全体的に老けた印象

年齢とともに起こるのは、皮膚のゆるみだけでなく、脂肪など軟部組織の増減・下垂、骨格バランスの変化です。
そのため、ひとつの治療だけでは、十分な変化を出すことが難しいケースも少なくありません。
治療の考え方|エイジング変化をとらえる
今回の症例では、
たるみの原因を分解し、それぞれに最適な治療を重ねる
というアプローチをとりました。
切らない治療でも、
・脂肪
・皮膚のゆるみ
・皮下組織の引き締め
・輪郭・骨格バランス
これらを同時に整えることで、以下のような手術に近い変化を目指すことが可能です。

実際に行った治療内容
① フェイスライン・顎下の脂肪吸引
まずは、余分な脂肪を適切に減らすこと。
たるんだ脂肪が残ったまま引き締め治療を行っても、シャープな輪郭は作れません。
・フェイスライン
・顎下
を中心に、取りすぎず・残しすぎず、将来のたるみも考慮した脂肪吸引を行いました。
② フェイスタイト
この症例の軸となる治療です。
フェイスタイトは、
・皮下からRF(高周波)を直接照射
・脂肪層〜皮膚を強力に引き締める
ことができる治療です。
脂肪吸引と組み合わせることで、
・皮膚のたるみを最小限に抑える
・むしろ引き締め効果を最大化する
というメリットがあります。
「切らずに、ここまでフェイスラインが出るの?」と驚かれる理由が、まさにここにあります。
③ モフィウス8
さらに皮膚の質感・ハリを高めるために、モフィウスを併用しました。
・真皮〜皮下へのRF照射
・皮膚のタイトニング
・小じわ・毛穴の改善
フェイスタイトが“深部からの引き締め”だとすると、
モフィウスは“表層〜中間層の仕上げ”。
たるみ治療は、レイヤーごとのアプローチが重要です。

④ 糸リフト
脂肪と皮膚を整えた上で、
必要な方向に、必要な分だけ糸リフトを行いました。
・強く引き上げすぎない
・不自然な引きつれを作らない
フェイスラインをデザインするためのサポートとして使用しています。
⑤ ヒアルロン酸注入(Eラインの調整)
最後の仕上げとして、ヒアルロン酸で骨格バランスを整えました。
・鼻筋
・膜性鼻中隔
・猫(鼻先)
・リップ
・顎
これにより、エイジングにより垂れてしまっていた鼻先をツンと押し上げいわゆる猫手術のような丸みも出し、唇もCカールをつけることで上向きに。
Eラインが整い、正面・斜め・横顔すべてで洗練された印象になりました。
たるみ治療=引き上げる、ではなく、「全体のバランスを整える」ことが若返りの完成形です。
症例の変化|切らなくても、ここまで
以上の施術を行った結果がこちらです。

※この症例では、フェイスリフトなどの皮膚切除・切開による引き上げ手術は一切行っていません。
行っているのは、すべて“切らない治療”の組み合わせのみです。
いかがでしょうか?
・フェイスラインがくっきり
・顎下のもたつきが消失
・下顔面が引き締まり、若々しい印象に
・横顔のEラインが美しく
それでも、複合治療によってここまでの変化を出すことが可能です。
この症例が向いている方・向いていない方
向いている方
・フェイスリフトにはまだ抵抗がある
・できるだけ切らずに、でもしっかり変化は出したい
・フェイスライン・顎下のもたつきが主なお悩み
・糸や注入だけでは物足りなさを感じている
向いていない可能性がある方
・皮膚の余りが非常に多い
・首のたるみが強く、皮膚切除が必要なケース
・一度の治療で最大限の引き上げ効果を求めている
※実際には診察のうえで判断しますが、すべての方に同じ治療が最適とは限りません。
切るか、切らないかで迷っている方へ
「自分はもう切るしかないのでは…」
そう感じている方でも、
実は切らない治療の組み合わせで十分な変化が出るケースも少なくありません。
逆に、切らない治療では限界がある場合もあります。
だからこそ大切なのは、
今の状態に対して、どの選択がベストかを一緒に考えること
だと思っています。
まとめ
・切らないたるみ治療でも、組み合わせ次第で大きな変化は可能
・脂肪・皮膚・骨格を総合的に整えることが重要
「派手なことはしたくないけれど、ちゃんと若返りたい」
そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
あなたにとってベストなカスタマイズを、一緒に見つけていきましょう。

執筆者:幡手 亜梨子(はたで ありす)
形成外科専門医/美容外科医
九州大学医学部卒業後、大学病院や関連施設で形成外科・美容外科の診療に従事し形成外科専門医を取得。
顔面・体幹の再建手術から美容外科領域まで幅広い症例を経験し、解剖学的知識に基づいた自然で美しい仕上がりを大切にしています。
学生時代にはアイドルとして活動していた経験もあり、“見られる美しさ”と“医療としての美しさ”の両面を理解する立場から、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提案できるのが強み。
プライベートでは旅行とグルメが好きで、美容やライフスタイルに関する情報をInstagramで発信中。
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経歴
九州大学医学部医学科 卒業
新東京病院 初期研修
自治医科大学附属病院 形成外科 勤務
ルーチェクリニック 勤務
新小山市民病院 形成外科 勤務
帝京大学医学部附属病院 形成外科 勤務
JR東京総合病院 美容外科・形成外科 勤務
有明ひふかクリニック 勤務
所属学会・資格
日本形成外科学会 専門医
専門分野
美容外科手術(目元・フェイスライン・婦人科形成など)
注入治療(ヒアルロン酸、ボトックス、脂肪注入)
レーザー・スキン治療
再生医療・エイジングケア







