コラム
2026.02.27
ガミースマイルはなぜ起こる?審美歯科で自然な笑顔へ|ビアンカの審美歯科医 築山鉄平が解説!
審美歯科のなかでも繊細な領域であるガミースマイル治療のスペシャリスト。国内外で診療・講演・研究・論文執筆を行っています。日本で唯一、アメリカとヨーロッパ双方のインプラント専門医資格を取得。外科的治療・歯科矯正・ボトックス注射など多角的なアプローチを用いて、口元のお悩み全般に対応します。患者様の“なりたい笑顔”を叶える歯科医師です。

ビアンカクリニックで非常勤として審美歯科を担当している築山鉄平です。
ガミースマイルとは、一般的に「笑ったときに上の歯ぐきが3mm以上見える状態」のこと。英語で“歯ぐき”を意味する「Gum」が名前の由来です。ガミースマイルは病気ではなく、治療が必ずしも必要ではありません。しかし、ガミースマイルは「歯が小さく見える」「口元が目立つ」といった印象につながりやすく、審美的な理由から「ガミースマイルを治したい」と希望する方もいます。中には「なぜこんなに歯ぐきが目立つんだろう?」と原因が気になる方もいるのではないでしょうか。
今回は、ガミースマイルの原因について分かりやすく解説するとともに、ビアンカクリニックで行っている治療についてもご紹介します。
参考文献:Tatakis DN. (2022)『Lip Repositioning Techniques and Modifications』/Dent Clin North Am
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35738733/
ガミースマイルはなぜなるの?原因とは
ガミースマイルはなぜ起こるのか、その答えとしては次のような原因が考えられます。

出典:つきやま歯科医院 専門医療クリニック 天神
【原因①】あごの骨格や歯並びが関係しているケース
まず、骨格や歯並びが影響しているタイプです。これは、ご自身の努力で変えるのが難しい、生まれつきの要素が強い原因と言えます。
- 上あごの骨が縦に長い
専門的には「垂直的上顎過長(すいちょくてきじょうがくかちょう)」と言います。骨格的に上あごが縦に長いと、その分、歯ぐきの面積も広くなります。そのため、少し唇が上がるだけで歯ぐきが見えやすくなってしまうのです。
- 出っ歯や、噛み合わせが深い
いわゆる「出っ歯(上顎前突)」の方や、噛み合わせが深く、上の歯が下の歯に大きく覆いかぶさる「過蓋咬合(かがいこうごう)」の方も、上の前歯が下がり気味になることで、結果的に歯ぐきが目立ちやすくなります。
【原因②】唇を動かす筋肉の「クセ」が強いケース
次は、唇周りの筋肉の働きが関係しているタイプです。
- 上唇を上げる力が強い
笑うとき、私たちは無意識に上唇を上に引き上げる筋肉(上唇挙筋群)を使っています。この筋肉の力が生まれつき強かったり、よく動かすクセがあったりすると、唇が必要以上にグッと引き上げられ、歯ぐきが大きく見えてしまいます。専門的には「上唇挙上筋過活動(じょうしんきょじょうきんかかつどう)」と呼ばれます。
- 上唇が薄い・短い
唇そのものが薄い方や、鼻の下から上唇までの距離(人中)が短い方も、相対的に歯ぐきが見えやすくなる傾向があります。
【原因③】歯と歯ぐきのバランスが原因のケース
最後は、歯の大きさや生え方、歯ぐきの状態が関係しているタイプです。
- 歯が歯ぐきに埋もれてしまっている
歯が完全に生えきっても、歯ぐきが正常な位置まで下りてこず、歯の上にかぶさったままの状態になることがあります(受動的萌出異常)。これにより、歯が本来よりも短く見え、歯ぐきの面積が広く見えてしまうのです。
- 歯そのものが小さい
生まれつき歯のサイズが小さい「矮小歯(わいしょうし)」の場合も、歯と歯ぐきのバランスで歯ぐきが目立ちやすくなります。
- 歯ぐきが腫れている
歯周病や薬の副作用などで、歯ぐき自体が腫れたり、増殖したりしている(歯肉増殖)場合も、物理的に歯ぐきが目立つ原因となります。この場合は、まず原因となっている病気の治療や、薬の変更などを検討する必要があります。
先天性?後天性?ガミースマイルの遺伝について
ガミースマイルには、先天的要因と後天的要因があります。
<先天的要因>
ご両親やご親族にガミースマイルの方がいる場合、骨格が似ることで、お子さんもガミースマイルになりやすい傾向はあります。特に、以下のような特徴は遺伝的な影響を受けやすいと言われています。
- 上あごの骨格(垂直的上顎過長など)
- 歯の大きさや形(矮小歯など)
- 唇を上げる筋肉の強さ(上唇挙上筋過活動)
- 鼻の下から唇までの長さ(人中)
ただし、これは「必ず遺伝する」というわけではありません。骨格が似ていても、必ずしもガミースマイルになるとは限らないのです。
<後天的要因>
子どものころの癖などによって、後天的になることもあります。例えば、口呼吸、指しゃぶりや頬杖、爪や唇を噛むなど。とくにガミースマイルの原因が出っ歯にあるお子さんは、早めに癖を矯正することで予防につながります。3歳、4歳ごろからガミースマイルが目立ち始めるお子さんが多いですが、治療を始めるのは6歳~8歳ごろからでOK。歯の生え変わりが始まったら、気になる場合は小児の歯列矯正を行っているクリニックで相談されると良いでしょう。
ガミースマイルを治したい人への治療アプローチ
ガミースマイルを治したいときに用いられる治療について解説します。
軽度のガミースマイルはセルフケアという選択肢も
ガミースマイルは軽度であれば、表情筋トレーニングや姿勢・癖を見直すことで改善を試みることもできます。具体的には、口周りの筋肉を鍛える動きや口呼吸の改善など。しかし、中程度以上のガミースマイルは、セルフケアでは完全に矯正することはできません。セルフケアに限界を感じたら、審美歯科や矯正歯科などの専門的な治療を検討するタイミングかもしれません。
ビアンカクリニックのガミースマイル治療
ビアンカでは、ガミースマイルに対して次の治療方法を採用しています。
審美的歯冠長延長術(クラウンレングスニング)
歯ぐきの形や位置を整えるために、歯ぐきやその下の骨を少しだけ削り、歯の見えている部分(クラウン)を長く見せる治療です。
上唇粘膜切除術(リップリポジショニング)
上唇の裏側にある余分な粘膜を小さく切り取り、上唇があまり持ち上がらない位置で縫い合わせる手術です。笑ったときに上唇が上がりすぎないように調整することで、歯ぐきが見える量を少なくすることを目指します。
ガミーボトックス
上唇の筋肉をボツリヌストキシン製剤によって緩やかにし、筋肉の働きを一時的に弱める治療です。上唇が必要以上に上がらなくなるため、歯ぐきが見えにくい状態にします。重度のガミースマイルで骨格が原因となっている場合には、骨切りなどの外科手術が必要なケースもあります。その場合には、ビアンカの美容外科医と連携し、機能面と審美面を出来る限り考慮した治療をご提案します。
ガミースマイルを治したい!という方はぜひビアンカクリニックへ
ガミースマイルの明るく親しみやすい雰囲気は、“あなたらしさ”につながるチャームポイントでもあるはず。しかし「笑顔に自信が持てない」「口元が好きになれない」とコンプレックスに感じるようなら、さまざまな治療の選択肢があることを知ってほしいと思います。ビアンカでは、みなさんが理想の笑顔へと近づけるようしっかりとサポートできる体制を整えています。先進的なガミースマイル治療を希望される方は、ぜひビアンカクリニックへお任せください。
▶カウンセリング予約はこちら