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コラム

2026.07.22

Re2Oとブナジュは同じ?名称・成分・効果を美容外科医が徹底解説

南 寿美
監修医師
日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医 南 寿美

美容皮膚科と美容外科の両側面から治療に従事し、「患者様のためになること」を第一優先に、自然で上品な美しさを追求するオールラウンダーな医師です。日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医でもあります。ヒアルロン酸注射、糸リフト、小顔手術を得意とし、ARTEMISLIFT(アルテミスリフト)・ハイドロ・リジュランのKOL(キーオピニオンリーダー)を務める実力派。常に最新トレンドに敏感で、知識と技術の探究に励んでいます。

"Re2Oとブナジュは同じ?名称・成分・効果を美容外科医が徹底解説 "ドクターズポイント

「Re2Oとブナジュは同じ製剤?」「韓国のRe2O(リトゥオ)と日本のブナジュ(BNAJU)の成分や効果は違うの?」——こうした疑問は、美容医療の情報を横断的に調べる方ほど抱きやすいテーマです。

 

結論から言えば、Re2Oとブナジュは同一製剤で、異なるのは販売名とパッケージのみ。この記事では、美容外科の診療現場での知見を踏まえ、名称が異なる理由から成分の背景、期待できる効果、適応部位、治療回数、ダウンタイム、そしてリジュランなど他スキンブースターとの違いまで、美容外科医の視点で体系的に解説します。

 

Re2Oやブナジュの呼称にも触れつつ、Before & Afterの見方や美容外科クリニック選びの要点まで網羅します。本稿は情報提供を目的とした一般解説です。個別の適応や最適プランは、美容外科での対面診察にてお確かめください。

Re2Oとブナジュは同じ製剤——違うのは販売名とパッケージ

最も重要なポイントは、Re2O(韓国名)とブナジュ/BNAJU(日本名)が同一コンセプト・同一中身の製剤であることです。国や流通チャネルに応じて販売名・意匠が変わるのは美容医療領域では珍しくありません。

 

したがって、「韓国のRe2Oの方が効く」「日本のブナジュは日本人向けに成分変更されている」といった憶測で優劣をつける必要はありません。

 

美容外科の現場で評価すべきは、患者様の状態に対してどの部位へどの層にどれだけ適切に投与するかという設計と実装であり、製剤名の違い自体が結果を左右するわけではありません。

 

情報収集時は、韓国情報を探すなら「Re2O」、日本の美容外科で受けるなら「ブナジュ(BNAJU)」の語で調べると、製品情報やBefore & Afterを横断的に把握しやすくなります。

なぜ韓国と日本で名前が違うのか

国・地域ごとに商標、流通、マーケティング戦略、規制要件が異なるため、同一製剤でも販売名が変わることがあります。Re2Oとブナジュの相違はこの枠組みによるもので、製剤のコンセプトや根幹成分が別物という意味ではありません。

 

名称差に惑わされず、美容外科でのカウンセリングでは中身・適応・注入設計・ダウンタイム・合併症リスクなど、治療の本質情報を確認しましょう。

Re2O・ブナジュとは——ECM思考のスキンブースター

Re2O/ブナジュは、肌の「土台=ECM(細胞外マトリックス)」に着目したスキンブースターです。輪郭形成のようにボリュームで形を作るのではなく、皮膚の浅~中層へ微量を丁寧に分布させ、ハリ・弾力・キメ・小ジワ・乾燥・毛穴・ツヤといった肌質の総合改善を図ります。

 

美容外科で注目される「肌育」アプローチの文脈に位置づけられる治療といえます。

ECM(細胞外マトリックス)とは

ECMはコラーゲン、エラスチン、ラミニン、フィブロネクチン、プロテオグリカン、グリコサミノグリカン等からなる細胞外の支持構造で、建物でいえば基礎・柱・足場。加齢、紫外線、乾燥、慢性炎症などでECMが減弱・乱調すると、ハリ低下、ちりめんジワ、毛穴拡大、キメの乱れ、乾燥やツヤ喪失が顕在化します。

 

ECM環境にアプローチすることは、肌の根本的な「働きやすさ」を底上げする考え方です。

hADMという考え方

Re2O/ブナジュを理解する鍵がhADM(Human Acellular Dermal Matrix:ヒト脱細胞真皮マトリックス)という概念です。

 

細胞を除去し、真皮の足場として機能するECM構造に着目する発想で、創傷治療・再建領域でも応用されてきた知見に基づきます。単なる水分補充にとどまらず、細胞が働く「場」に寄り添うのが特徴です。

期待できる効果と適応

Re2O/ブナジュは、真皮環境の調律を通して次のような質感変化が期待されます。

  • ハリ・弾力の底上げ(押し返すような反発感の回復)
  • ちりめんジワ・浅い小ジワの目立ち軽減
  • 毛穴の開きの改善(弾力改善に伴う見え方の変化)
  • キメの均整化とメイク乗りの向上
  • 乾燥傾向・粉浮きの軽減、内側からのうるおい感
  • 自然なツヤ(テカリではないヘルシーグロウ)

適応例としては、目周りの小ジワ、頬の毛穴、首の細かいしわ、肌の薄さや頼りなさの自覚など。深い溝や明確なボリュームロスは、ヒアルロン酸、脂肪注入、糸リフト、高周波などを併用検討します。

 

美容外科では目的に応じたコンビネーション設計が鍵です。

部位別の考え方:目元・首

目元

目の下は皮膚が薄く、過量なヒアルロン酸で不自然な膨隆やむくみが出やすい部位。Re2O/ブナジュは質感と弾力に照準を合わせるため、自然な「疲れ感」の軽減に適します。

 

ただしクマの原因は多因子(皮膚薄化、色素、血管透見、眼窩脂肪、骨格、たるみ)で、適応は美容外科医が個別評価。脂肪突出や深い凹みには別治療を優先することがあります。

首は皮脂腺が少なく乾燥・横ジワが出やすい領域。微量分散でハリとキメの底上げを狙います。刻み込まれた太い横ジワや強いたるみには、非架橋ヒアルロン酸、ボトックス、高周波、スレッドなどを併用。

 

美容外科では部位解剖と質感目標に合わせ多面的に設計します。

他スキンブースター・注入治療との違い

リジュランとの違い

リジュランはPN(ポリヌクレオチド)で修復環境と細胞活性をサポートする発想。Re2O/ブナジュはhADM由来ECMで「足場」を整える発想です。刺激・修復(リジュラン)と、場の補強(Re2O/ブナジュ)は相補的。美容外科では時期をずらした併用も戦略の一つです。

ヒアルロン酸との違い

ヒアルロン酸は形作り(鼻・顎・溝の浅化・ボリューム補填)に強みがある一方、Re2O/ブナジュは質感調律が主目的。代替関係ではなく目的分担で理解すると、治療選択が明快になります。

ジュベルックとの違い

ジュベルックはPDLLA+非架橋HAでコラーゲン刺激を主眼に、毛穴・ニキビ跡・ハリ改善に用いられます。Re2O/ブナジュはECM環境補強にフォーカス。肌の薄さや弾力低下、小ジワ中心の悩みに相性が良い場面があります。

施術プラン:回数・間隔・実感のタイムライン

1回でもうるおい・ツヤ感の変化を実感する方はいますが、安定した肌質改善には3〜4週間間隔で3回前後を推奨する設計が一般的です。以降は数か月ごとのメンテナンスを検討。

 

年齢、肌厚、乾燥度、小ジワの深さ、施術部位、既往治療、期待する着地点により最適解は変わるため、美容外科での個別設計が重要です。

 

実感は注入直後の一時的なふくらみが落ち着いた後、数日〜数週間で緩やかに。ヒアルロン酸のように即日「完成形」を作る治療ではなく、自然で段階的な変化を志向します。

美容外科での施術の流れ・痛み・ダウンタイム

美容外科での一般的な流れは、診察・適応評価→撮影(Before & Afterの客観視点確保)→麻酔(クリーム/局所/ブロック)→微量分散注入→クーリング→アフター指導。目元や口周りはチクチク感を覚えやすいものの、極細針やカニューレ、適切な麻酔で疼痛はコントロール可能です。

 

ダウンタイムとして、赤み・腫れ・むくみ・針跡・点状出血・内出血・軽い圧痛・一過性の凹凸などが想定されます。細かく面を作るため直後はポコつきが出ることがあり、多くは数時間〜数日で馴染みます。内出血は1〜2週間残る場合があるため、予定は余裕を持って計画しましょう。

 

当日は強擦・長風呂・サウナ・激しい運動・大量飲酒・施術部位の強いマッサージは回避。低刺激のスキンケアと紫外線対策を徹底してください。これらは美容外科共通の基本作法です。

安全性・禁忌と注意事項(美容外科の視点)

妊娠・授乳中、施術部位の感染・強い炎症、重度アレルギー歴、免疫系疾患、抗凝固薬・抗血小板薬内服中などは、施術不可または慎重判断。

 

持病・内服・アレルギー歴は、美容外科の問診で必ず申告を。安全性は適応選択と術者の層・量・面のコントロールに強く依存します。

美容外科クリニックの選び方

製剤名よりも「誰が・どこに・どの層へ・どの分布で注入するか」が結果を左右します。以下を目安に選定しましょう。

  • Re2Oとブナジュが同一製剤である旨を正確に説明している
  • 部位解剖と皮膚層ごとのリスク・ベネフィットを明示
  • 治療目的(形づくりか質感か)を整理し、過不足ない提案
  • リスク・ダウンタイム・合併症を具体的に提示
  • Before & Afterの提示方法が適正(角度・光・期間の条件が公正)
  • 不要な治療を押し付けず、費用の透明性が担保されている

よくある質問(FAQ)

Q. Re2Oとブナジュは本当に同じ?

A. はい。販売名・外装が異なるだけで中身は同一です。選択は美容外科での適応評価と注入設計が決め手になります。

Q. 韓国のRe2Oの方が効く?

A. 製剤は同一のため優劣はありません。仕上がりは注入量・層・分布・回数・術者の技量・患者様の皮膚条件で変動します。

Q. 1回でも変化はある?

A. うるおい・ツヤの初期変化を感じる方はいます。質感を安定化させるには3回前後の連続投与が推奨されることが多いです。

Q. ヒアルロン酸のように膨らむ?

A. 主目的は質感調律であり輪郭形成ではありません。直後の一過性のふくらみは馴染み、自然な仕上がりを志向します。

Q. リジュランとどちらが良い?

A. 目的が異なります。リジュランは修復環境、Re2O/ブナジュはECM足場。美容外科では肌状態に応じて選択・併用します。

Q. Before & Afterの見方は?

A. 照明・角度・撮影距離・経過日数が一致しているか、公正性と再現性を確認しましょう。美容外科の評価は多角的比較が基本です。

まとめ

Re2O(リトゥオ)とブナジュ(BNAJU)は同一製剤で、名称とパッケージが国ごとに異なるだけです。製剤自体の優劣よりも、患者様の悩みに対して適切な部位・層・分布・回数を設計できるかが結果を左右します。

 

Re2O/ブナジュはECM(細胞外マトリックス)発想のスキンブースターで、ハリ・弾力・小ジワ・毛穴・キメ・乾燥・ツヤといった肌質の総合改善を、自然で段階的に目指します。深い溝やボリュームロスには他治療の役割があるため、美容外科では目的別に治療をレイヤリングすることが肝要です。

 

名称の違いに惑わされず、本質である適応評価と注入設計、ダウンタイムとリスクの理解、そしてBefore & Afterを公正に提示できる美容外科クリニックを選び、納得感のある治療計画を立てましょう。

 

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