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コラム

2026.08.27

ダキシファイとは?特徴や持続期間を医師が解説

横山 歩依里
監修医師
横山 歩依里

「病気を治す」こと以上に、「人生をより豊かに、美しくする」お手伝いがしたいという想いから美容医療の道へ。得意施術は、ヒアルロン酸・ボトックス・糸リフト。その人らしさや上品で自然な美しさを引き出す施術を提供しています。皮膚科だけでは改善が難しい目元の悩みにも外科手術で対応し、皮膚科と外科の融合でトータルに顔のバランスを整えます。3度の海外留学経験があり、英語での診療にも対応可能です。

ダキシファイとは?特徴や持続期間を医師が解説|BIANCA CLINIC|銀座・表参道の美容皮膚科
 
ダキシファイは、A型ボツリヌストキシンを主な成分とする注射製剤です。従来と異なる安定化技術により、約6ヶ月持つといわれています。

 

「そろそろ3か月経ったから、またボトックス注射を受けようかな」

 

そんなふうに、ボツリヌストキシン注射が定期的な美容メンテナンスになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

海外では、従来とは異なる特徴を持つA型ボツリヌストキシン製剤として、「ダキシファイ(DAXXIFY®)」が登場しています。特徴の一つとして挙げられるのが、持続期間と独自の製剤設計です。

 

今回は、ダキシファイとはどのような製剤なのか、特徴や持続期間、副作用・リスクについて解説します。

ダキシファイ(DAXXIFY®)とは?

ダキシファイは、A型ボツリヌストキシンを主な成分とする注射製剤です。

 

一般名は「daxibotulinumtoxinA-lanm」で、米国では2022年に、成人の中等度から重度の眉間の表情ジワを一時的に改善する目的でFDAの承認を受けました。

 

ボトックス注射を含むボツリヌストキシン注射は、神経から筋肉への信号を一時的に抑えることで、筋肉の過度な動きを和らげる治療です。ダキシファイも基本的な作用の考え方は同じです。

 

一方で、製剤のつくりには従来のボツリヌストキシン製剤とは異なる特徴があります。

ダキシファイの特徴は独自のペプチド技術

ダキシファイの特徴の一つが、「RTP004」と呼ばれる独自の合成ペプチドを用いていることです。

 

ボツリヌストキシン製剤は、製品によって有効成分以外の構成にも違いがあります。ダキシファイでは、ヒト血清アルブミンや動物由来成分の代わりに、このペプチドが製剤の安定化に用いられています。

 

「ボツリヌストキシンならどれも同じ」と思われることもありますが、実際には製剤ごとに構成が異なります。

ダキシファイは長く持続する?

DAXXIFY®の特徴として知られているのが、持続期間に関する臨床データです。

 

眉間の表情ジワを対象とした第III相臨床試験では、施術後に「シワがない、または軽い」と評価された状態が約24週続いたと報告されています。

 

ただし、これは「ダキシファイなら必ず6か月持つ」という意味ではありません。

 

ボツリヌストキシン製剤による効果の現れ方や持続期間には個人差があります。また、施術部位や投与量、筋肉の状態などによっても異なる可能性があります。

 

そのため、持続期間の数字だけで製剤を選ぶのではなく、それぞれの製剤の特徴やリスクも含めて検討することが重要です。

 

横山歩依里先生 によるカウンセリングの様子

 

ビアンカクリニックでは、ボツリヌストキシン注射を検討する際、持続期間だけで製剤を判断していません。表情や筋肉の状態、希望する仕上がりを確認したうえで、治療方針を検討します。

 

DAXXIFY®は米国ではFDAの承認を受けていますが、日本では医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医薬品です。海外で公表されている臨床データだけでなく、日本国内での承認状況や副作用・リスクについても理解したうえで検討することが大切です。

 

*DaxibotulinumtoxinA for Injection has a prolonged duration of response in the treatment of glabellar lines: Pooled data from two multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled, phase 3 studies (SAKURA 1 and SAKURA 2)

ダキシファイの副作用・リスク

ダキシファイにも副作用やリスクがあります。

 

米国の添付文書では、眉間の表情ジワへの使用において、頭痛、眼瞼下垂、顔面不全麻痺などが報告されています。注射部位の痛みや赤み、腫れ、内出血などが生じることもあります。

 

副作用の種類や程度には個人差があります。使用を検討する場合は、期待できる効果だけでなく、リスクや注意点についても医師から説明を受けることが大切です。

ダキシファイは持続期間と独自の製剤設計が特徴

ダキシファイ(DAXXIFY®)は、A型ボツリヌストキシンを有効成分とし、独自のペプチド技術を採用した製剤です。

 

米国では、成人の中等度から重度の眉間の表情ジワを一時的に改善する目的でFDAの承認を受けており、持続期間に関する臨床データも報告されています。

 

一方、日本では未承認の医薬品です。また、ほかのボツリヌストキシン製剤と同様に、副作用やリスクにも注意する必要があります。

 

従来のボツリヌストキシン製剤との違いを理解する際には、「どのくらい長く持つか」だけではなく、製剤の特徴や安全性に関する情報、承認状況まで含めて確認することが大切です。

 

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