コラム
2026.10.06
ジャーナバックスが向いている人は?美容外科の疼痛管理で検討するケース
「世界で通用する日本品質の美容医療」を理念に掲げ、美容外科、美容皮膚科、美容内科、美容婦人科、再生医療、アートメイク、審美歯科、各分野の専門ドクターチームを統括。Creation Labo(クリラボ)代表理事やcutting edge(カッティングエッジ)プロデューサー、日本美容内科学会理事など、クリニック外でもリーダーとして活躍しています。目指すのは満足を超えた感動。美容医療の枠を超えLifestyle Beautyを提案する美容医療界のGame Changerです。

「手術後の痛みが心配」「帰宅して麻酔が切れてからつらくならないか不安」という方は少なくありません。
JOURNAVX™(ジャーナバックス)は、術後に痛くなってからだけ使う薬ではなく、術前から内服を始め、術中は必要な麻酔と組み合わせながら、術後まで疼痛管理をつなげる方法の1つです。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)では、予想される痛みの程度、手術内容、麻酔方法、既往歴や服用中の薬などを確認したうえで使用を検討します。
この記事では、どのような場合にジャーナバックスが選択肢になるのか、診察では何を確認するのかを、理事長の堀田 和亮医師が解説します。
ジャーナバックスが向いているのは?
術後に比較的強い急性疼痛が予想される場合や、手術前から帰宅後までを見据えて疼痛を管理したい場合に、ジャーナバックスが選択肢となることがあります。
- 外科施術で、術後の痛みがどの程度出るのか心配
- 手術前から痛みに備えておきたい
- 手術中は麻酔を使えても、帰宅後の痛みが不安
- オピオイドに頼らず、ほかの鎮痛方法も含めて検討したい
- 以前の手術や施術で痛みがつらかった経験がある
比較的強い痛みが予想される美容外科手術を受ける方
ビアンカクリニックでは、脂肪吸引、豊胸術、フェイスリフト、鼻形成術など、術後に比較的強い痛みが予想される外科手術を中心に使用を検討しています。
ただし、施術名だけで適応が決まるわけではありません。
同じ手術でも施術範囲や侵襲度、痛みの感じ方は異なるため、実際にどの程度の疼痛が予想されるかを確認して判断します。
痛みが出てからではなく、術前から備えたい方
外科手術で使用する場合、ジャーナバックスは術前から服用を開始します。
術中は局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔などを施術内容に応じて組み合わせ、術後も必要に応じて内服を続けます。
|
タイミング |
服用・疼痛管理 |
|---|---|
|
術前2〜3時間前 |
100mg(50mg×2錠)を空腹時に服用 |
|
手術中 |
必要に応じて局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔などを併用 |
|
初回服用から12時間後 |
50mg(1錠)を服用 |
|
翌朝以降 |
必要に応じて50mgを12時間ごとに継続 |
術前から術後までを一連の流れとして捉え、疼痛管理を目指せます。
ただし、ジャーナバックスは「麻酔の代わり」ではありません。
手術前・手術中・手術後で役割の異なる方法を組み合わせ、痛みを総合的に管理するための選択肢です。
服用後30分〜1時間程度から痛みの軽減を感じ始め、鎮痛効果は約12時間が目安です。
ただし、効果の現れ方や持続時間には個人差があり、手術内容や痛みの程度によっても異なります。
服用方法は医師の指示に従ってください。
オピオイド以外の選択肢も含めて疼痛管理を考えたい方
ジャーナバックスは、末梢感覚神経のNaV1.8を標的とする非オピオイド鎮痛薬です。
オピオイドとは異なる仕組みの薬を含めて疼痛管理を考えたい場合に、1つの選択肢となります。
ただし、「非オピオイドだから誰にでも適している」「ジャーナバックスを使えばオピオイドが不要になる」という意味ではありません。
ジャーナバックスとオピオイド鎮痛薬の違いについては「ジャーナバックスとオピオイド鎮痛薬の違いは?作用機序や依存性を比較」で詳しく解説しています。
また、ジャーナバックスの作用や特徴そのものを知りたい方は「JOURNAVX™(ジャーナバックス)とは?美容医療の疼痛管理で注目される非オピオイド鎮痛薬を解説」をご覧ください。
美容皮膚科でも痛みが不安なら選択肢になる
ジャーナバックスは美容外科手術を中心に使用を想定していますが、侵襲性が高く、比較的強い痛みが予想される美容皮膚科施術でも、医師の判断で使用する場合があります。

その場合も、麻酔クリームや局所麻酔などと組み合わせることも可能です。
ジャーナバックスが向いていない可能性があるケース
非オピオイド鎮痛薬であっても、すべての方に使用できるわけではありません。
ビアンカクリニックでは、安全性を考慮し、次に該当する患者さまには原則として処方を控える、または慎重な使用を検討します。
- 妊娠中、妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 中∼重度の肝機能障害がある方
- ジャーナバックスの成分に対して過敏症の既往がある方
- 相互作用が懸念される薬剤を服用している方
- 一部のホルモン避妊薬を使用し、適切な避妊方法への変更・追加が難しい方
- その他、医師が安全性の観点から処方が適切ではないと判断した方
処方薬だけでなく、市販薬やサプリメント、避妊薬についても診察時にお知らせください。
ビアンカクリニックではジャーナバックスの適応をどう判断する?
「痛みに弱いかどうか」だけで適応を決めることはありません。
診察では、手術・施術内容と予想される痛みの程度、術中に使用する麻酔、術後の鎮痛方法、既往歴、服用中の薬やサプリメントなどを確認します。
とくに外科手術では、ジャーナバックスだけを単独で考えるのではなく、局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔、ほかの鎮痛薬を含め、術前から術後までの流れ全体で疼痛管理を組み立てることが大切です。
よくある質問
美容施術の痛みの新たな選択肢となる経口鎮痛薬のジャーナバックス。
「ジャーナバックスは自分の場合使える?」そんな疑問にお答えします。

Q. 痛みに弱い人ならジャーナバックスが向いていますか?
A. 痛みに不安がある患者さまにとって、ジャーナバックスは検討できる選択肢の1つです。
ただし、実際に使用するかどうかは、手術内容や予想される痛みの程度、既往歴、服用中の薬、麻酔方法などを確認したうえで決めます。
痛みに対する不安そのものも、美容施術の疼痛管理を考える大切な要素です。
気になることがあれば、診察時にご相談ください。
Q. ジャーナバックスを使えば静脈麻酔や局所麻酔は必要ありませんか?
A. いいえ。ジャーナバックスは麻酔を一律に置き換える薬ではありません。
手術中は施術内容に応じて必要な麻酔を使用し、ジャーナバックスと組み合わせて疼痛管理を行います。
Q. 脂肪吸引や豊胸術以外でも使えますか?
A. フェイスリフトや鼻形成術などでも、術後に比較的強い痛みが予想される場合には検討します。
侵襲性の高い美容皮膚科施術で使用することもあります。
ジャーナバックスを含め、経口の鎮痛薬をご希望の場合は、医師にご相談ください。
Q. ジャーナバックスはいつ飲みますか?
A. 外科手術では、術前2〜3時間前に初回100mgを空腹時に服用し、12時間後に50mg、その後は必要に応じて50mgを12時間ごとに服用します。
実際の服用方法は医師より診察や処方時にご説明いたします。
Q. 服用中の薬やサプリメントがあっても使えますか?
A. 服用している薬によっては、ジャーナバックスと相互作用することがあります。
特にCYP3Aに影響する薬には注意が必要で、服用中はグレープフルーツを含む飲食物も避けます。
また、一部のホルモン避妊薬では避妊効果に影響する可能性があります。処方薬・市販薬・サプリメント・避妊薬は、診察時に医師へお伝えください。
ジャーナバックスで術前から術後までの疼痛管理を考える
美容外科手術では、手術中だけでなく、術前から帰宅後までを見据えて痛みに備えることが大切です。
ジャーナバックスは、比較的強い急性疼痛が予想される場合に、術前から使用し、術中の麻酔と組み合わせながら術後まで疼痛管理をつなげる選択肢の1つです。
一方で、すべての患者さまや施術に必要な薬ではありません。
BIANCA CLINICでは、手術内容や患者さまの状態、併用薬などを確認し、必要な麻酔・鎮痛方法を検討します。
手術後の痛みが気になる方も、カウンセリング時にご相談ください。
【使用する医薬品】JOURNAVX™(ジャーナバックス)内服
【費用】9,900円/1錠
【リスク・副作用等】かゆみ、筋けいれん、CK(クレアチンキナーゼ)上昇、発疹などが生じる場合があります。また、一部の薬剤との相互作用があり、強いCYP3A阻害薬との併用は禁忌です。服用中はグレープフルーツを含む飲食物を避ける必要があります。重重度の肝機能障害がある方は、使用を避ける必要があります。
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術に使用するJOURNAVX™(一般名:スゼトリギン)は、日本国内では薬事承認を受けていない未承認医薬品です。
・米国では2025年1月、成人の中等度から重度の急性疼痛に対する非オピオイド鎮痛薬としてFDAの承認を受けています。
・本施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・日本国内には、同一成分・同一適応の承認医薬品はありません。
・日本国内では未承認のため、国内で十分な安全性・有効性が確認されていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が生じた場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。