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2024.07.02
レチノールのA反応を抑える方法をビアンカドクターが解説!パルミチン酸レチノールとトレチノインの違いやスキンケアのポイントも
With deep medical insight cultivated as an internal medicine specialist, I bridge aesthetic surgery, dermatology, and internal medicine. Having spent my childhood in China, I communicate fluently in Japanese, Chinese, English, and Korean. Possessing an international perspective—evidenced by invitations to present at overseas conferences—I actively promote techniques as a Key Opinion Leader (KOL) for GOURI and REJURAN®. My specialty procedures include double eyelid surgery, skin-nurturing boosters, and body hyaluronic acid treatments. My approach leverages the holistic understanding of the body cultivated through internal medicine to guide patients toward natural, healthy beauty.
Hello.
Dr. Hime of BIANCA CLINIC, also known as Senki Akashi.
皆さん、日々のスキンケアにレチノール使ってますか?
患者様とお話していると「レチノールを使ってみたいけど、A反応が怖い」とのご相談をよくいただきます。
「赤くなった」「皮がむけた」とSNSで口コミや実際の画像を見ると、不安になってしまうかもしれませんね。
ですが、正しい知識と使い方を知っていれば、レチノールは美肌づくりの心強いパートナーになってくれます。
今回は、そもそもレチノールとは何か、A反応の仕組み、種類ごとの違い、そしてスキンケアへの取り入れ方まで。
ドクターの視点で解説します。
BIANCA Akashi Senki, MD Profile
Spent childhood in China and is trilingual in Chinese, Korean, and Japanese. After graduating from Nagoya University School of Medicine, she specialized in internal medicine with a focus on diabetes and endocrinology, becoming a board-certified internist. Subsequently, she gained experience performing over 5,000 surgical procedures and injectable treatments at a major cosmetic surgery clinic, later serving as director of a clinic in central Tokyo. She specializes in eye area surgeries, particularly double eyelid suture procedures and dark circle treatments. Currently at BIANCA Clinic, he supports patients in achieving a naturally beautiful glow from the inside out, encompassing all aspects of cosmetic surgery, medical aesthetics, and cosmetic dermatology.
<Professional Affiliations and Qualifications>
・Japanese Society of Internal Medicine Board-Certified Internist
・Japanese Diabetes Society
・Japanese Society of Aesthetic Plastic Surgery
・Japanese Society of Anti-Aging Medicine
<Check out more information about Dr. Akashi Senki's Aesthetic Medicine here>
Dr. Akashi Senki's Instagram account isHere
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そもそもレチノールとは?
レチノールはビタミンA(レチノイド)の仲間です。
肌の再生力をサポートし、加齢や紫外線ダメージで衰えた細胞を活性化する働きがあります。
ビタミンA(レチノイド)には多くの派生体がありますが、その中でもレチノールは美容医療・スキンケアの両分野でポピュラーな存在といえるでしょう。
レチノールのおもな働きはこちら。
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ターンオーバーの促進:古い角質を排出し、くすみを改善
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コラーゲン生成促進:ハリ・弾力アップ
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皮脂分泌の抑制:毛穴づまり・ニキビ予防
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角層の強化:水分保持力を高め、乾燥を防ぐ
つまりレチノールは、肌を根本から立て直すエイジングケア成分That's why.
A反応(レチノイド反応)とは?

レチノールを使い始めると、赤み・かゆみ・皮むけ・ヒリつきなどの症状が出ることがあります。
これをA反応(レチノイド反応)と呼びます。
これは、長年ビタミンAが不足していた肌が急に刺激を受け、細胞の入れ替わり(ターンオーバー)が一気に活発になることで起きる反応です。
言い換えれば、肌がレチノールに慣れるためのトレーニング期間のようなもの。
数日〜数週間で落ち着いてくることが多いですが、痛みや強い炎症を感じた場合は使用を中止し、医師に相談してください。
レチノールの種類と強さの違い
レチノールには“濃度”と“化学的な形”によって段階があり、どのタイプを使うかでA反応の出方や効果のスピードが変わります。
| 種類 | Features | A反応の出やすさ | 使用区分 |
|---|---|---|---|
| パルミチン酸レチノール | 最も穏やかで刺激が少ない。デイリーケア向き | 弱い | 一般化粧品にも配合 |
| レチノール | 効果と刺激のバランスが良く、トレチノインよりマイルド | 中程度 | ドクターズコスメなど |
| トレチノイン | 医薬品。角質剥離作用が強く効果が高い | 強い | 医師処方のみ使用可 |
初めて使う方は、パルミチン酸レチノールや低濃度レチノールからスタートするのがベターでしょう。
肌がレチノールに慣れてから少しずつ濃度を上げていくのがポイントです。
A反応を最小限にするスキンケアのコツ
レチノールのA反応をできるだけ抑えるためのポイントをまとめました。
① 低濃度・少量から始める
最初は週1〜2回、夜のみ使用。慣れたら使用頻度を徐々に増やしていきましょう。
② 保湿と紫外線対策を徹底する
A反応中は角質が薄くなり、乾燥しやすくなります。
保湿クリームと日焼け止めは毎日欠かさずに。
③ 他の刺激成分と併用しない
ピーリング剤・高濃度ビタミンC入りの美容液・美白美容液などとの併用は避け、まずはレチノール単独で様子を見ましょう。
攻めと守り、どちらのレチノールを選ぶ?
レチノールには「守りのビタミンA」と「攻めのビタミンA」があります。
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守り(デイリーケア):パルミチン酸レチノール…マイルドで毎日使える。(SAセラム/ZO SKIN デイリーPD/エンビロンC−クエンスセラム)
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攻め(集中ケア):レチノール・トレチノイン…よりハリ・透明感を出したい方向け。A反応が出やすいため、医師の管理下での使用が安心です。
ビアンカクリニックでは、肌の状態に合わせて濃度・頻度・併用施術(ピーリング施術、ポテンツァなど)をドクターが細かく調整しています。
まとめ:A反応は“肌が生まれ変わるサイン”
A反応は怖いものではなく、正しいプロセスで起こる一時的な反応is.
焦らず、慌てず、肌の変化を見ながら続けていくことで、レチノールはあなたの肌に確かなハリと透明感をもたらしてくれるでしょう。
レチノールは自分の肌に合ったアイテムを使うことが大切です。
SA SERUMは、美容皮膚科指導医・岩間先生が5年の歳月をかけて創り上げたこだわりの一本です。
ビアンカドクター・ナースの間でも愛用者多数!
BIANCA CLOSETでも取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼レチノールについては皮膚科専門医 まなみ先生のこちらのブログを合わせてチェック!
