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2024.01.23

ヴィーガンは老ける?それとも若返る?美容内科医が注意点を解説

前田 陽子
Supervising Physician
Supervising physician in cosmetic medicine Yoko Maeda

To maximize your beauty, care for both the inside and outside is essential. We aim to bring advanced anti-aging treatments, such as peptide therapy common overseas, to our Japanese patients. While aesthetic medical approaches may offer more gradual results, they are crucial for building the foundation that supports beauty and youth. We combine nutritional therapy and lifestyle improvements with hormone replacement, peptide therapy, and regenerative medicine to propose personalized treatment plans. We provide long-term support for health and beauty from within.

Hello.

BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)美容内科指導医の前田陽子です。

 

今回は、「ヴィーガンは老けるって本当?」という疑問について、美容内科医の立場から科学的にお話しします。

 

 

ヴィーガンとは?健康的?それとも老けやすい?

ヴィーガンは老ける?それとも若返る?美容内科医が注意点を解説

お肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を一切摂らず、植物性の食品のみで生活する人を「ヴィーガン(ビーガン)」と呼びます。

環境意識や健康志向の高まりから実践する方が増えていますが、「ヴィーガンは肌がくすむ」「老ける」といった声も少なくありません。

実際のところ、栄養バランスの取り方次第で“若返り”にも“老け見え”にもつながるのも事実。

老けるかどうかを分けるのは「何をどう食べるか」なのです。

 

 

スタンフォード大学の研究が示した「ヴィーガンで若返る可能性」

ヴィーガンは老ける?それとも若返る?美容内科医が注意点を解説

Netflixのドキュメンタリー「You Are What You Eat」皆さんご覧になりましたか?

この番組で紹介されたスタンフォード大学の研究では、一卵性双生児22組(44名)を対象に、8週間にわたり「健康的な雑食」と「健康的なヴィーガン食」を比較しました。

結果として、ヴィーガン食のグループでは次のような変化が見られています。

 

  • 生物学的年齢が若返った

  • 体重が減少

  • コレステロール値・空腹時インスリンが改善

  • 幸福感が上昇

 

同じ遺伝子を持つ双子でも、食生活の違いだけでここまでの差が出るというのは驚きですね。

この「生物学的年齢」は、ビアンカクリニックでも導入しているエピジェネティッククロック(生物学的年齢検査)で測定されています。

 

 

ヴィーガン・ベジタリアン・ペスカタリアン、違いは?

ヴィーガンに似た言葉に「ベジタリアン」がありますが、違いをご存じでしょうか?また、最近では飲食店などで「プラントベース」表記の食品を目にすることも増えましたね。

似た言葉も多いので、混同されやすい食生活スタイルの違いを整理してみました。

 

食生活スタイル 動物性食品の摂取 特徴・ポイント
ヴィーガン(Vegan) 一切摂らない 肉・魚・卵・乳製品を完全除外。倫理・環境目的の方が多い
ベジタリアン(Vegetarian) 卵・乳製品は摂る場合あり 卵や牛乳はOKなど、食べる範囲にいくつかタイプがある
ペスカタリアン(Pescatarian) 魚は食べるが肉は摂らない DHA/EPAが摂取でき、肌・脳の維持にも好影響
フレキシタリアン(Flexitarian) 基本菜食・時々肉魚OK 続けやすく健康志向を保てるバランス型
プラントベース(Plant-Based) 植物性中心だが完全菜食ではない 健康目的で、美容医療領域でも注目されている

 

食のスタイルも多様化が進む時代。これらの違いについても知っておきたいですね。

 

 

ヴィーガンが「老ける」と言われる理由

ヴィーガンが老けやすいと言われるのは、特定の栄養素が不足しやすいためです。

例えば、肌や髪のハリ・ツヤを維持するために欠かせないのは、以下の栄養素です。

 

  • ビタミンB12・鉄分(赤身肉などに多い)

  • DHA/EPA・亜鉛(魚由来)

  • ビタミンD(日照不足でも欠乏しやすい)

 

これらが不足すると、肌の新陳代謝が低下し、血行不良や倦怠感、乾燥などを引き起こすことがあります。

最近では、微細藻類由来のDHA/EPAなどヴィーガン対応のサプリメントも登場しており、上手に活用すれば“老け見え”を防ぐことができます。

 

 

美容内科医が考える「ヴィーガンでも老けないコツ」

ヴィーガンでも老けにくくするには、次の3つを意識しましょう。

 

  1. タンパク質をしっかり摂る(豆類・大豆製品・ナッツなど)

  2. 不足しやすい栄養をサプリで補う(B群・鉄・ビタミンDなど)

  3. 加工食品に頼らず自然食材を中心にする

 

さらに、食生活の変化による影響を確かめたい場合は、生物学的年齢を測定することで、体の内側の変化を数値で把握できます。

 

ビアンカクリニックでできる「生物学的年齢検査」

ビアンカクリニックでは、エピジェネティッククロック(生物学的年齢検査)が可能です。

これは、見た目の年齢ではなく、細胞の老化度を科学的に評価できる検査。

「ヴィーガンを始めてみたいけれど老けたくない」

「今の食生活が体の若さにどう影響しているか知りたい」

そんな方は、検査結果をもとに栄養・代謝の状態を確認し、内側から若々しさを保つためのサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ|ヴィーガンで老けないためには栄養バランスが大切!

ヴィーガン食は、栄養の偏りによって老け見えの原因になることもありますが、必要な栄養を意識的に補い、バランスよく実践すれば、細胞レベルで若々しさを維持するサポートになります。

ビアンカクリニックでは美容内科の視点で、あなたのライフスタイルに合った“老けない食事”を一緒に見つけていきます。

まずは、生物学的年齢検査で今の体の状態を知ることから始めましょう。

 

年齢に抗うのではなく、細胞から整える。

それが、ビアンカクリニック美容内科が考える“本当のアンチエイジング”です。

 

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