column (e.g. in newspaper)
2025.10.05
バーティカルリフトと他の糸リフトの違い
As an Assistant Professor, Associate Ward Director, and Chief of Dermatopathology at the university hospital dermatology department, I deepened my expertise through academic presentations and paper publications both domestically and internationally. I have handled a wide range of treatments, from birthmark therapy in children to adult pigmentation concerns, utilizing various lasers and injection therapies, while also contributing to community healthcare. Through encountering numerous cases, I strongly felt the potential and necessity of aesthetic medicine, resolving to pursue further expertise. Building upon my solid dermatological knowledge and meticulous diagnostic skills, I value treatments that gently support each individual's skin while bringing out its inherent beauty.
バーティカルリフトをご存じですか?

I am Dr. Aya Hayama, a board-certified dermatologist.
近年、糸リフトにもさまざまな種類があり、デザインも沢山あります。
そのなかでも、Pono Clinicの芝先先生が行う「バーティカルリフト」は、単に垂直方向へ肌を持ち上げるだけではなく、下がった頬のトップ(ミッドチーク)を理想的な位置に再配置することを目的とした、より立体的なリフトアップ法で、より若々しさがますデザインです。
この方法を私もPono clinicの芝先生にご指導いただき、当院でも行っております!

加齢により、頬の中央部は脂肪や支持組織が下方に移動しており、顔の中央が平坦に見えるようになり、頬のトップの位置が異なってきます。この変化が、ほうれい線やマリオネットライン、さらには疲れた印象を強める大きな原因です。
従来の糸リフトでは、この下垂した組織を外側や斜め上方向へ引き上げることが多く、フェイスラインには効果を出しやすいものの、頬の立体感を取り戻すことは難しい傾向にありました。
そのため、多くはヒアルロン酸注入で補っていることも多かったのですが、このバーティカルリフトは、頬の下垂そのものに着目し、重心が下がった中顔面を引き上げて再配置します。
具体的には、糸の挿入の深さを変え、SMAS層やリガメントを意識して支えることで、失われた頬の高さを自然に取り戻します。その結果、たるみを改善するだけでなく、顔の中心部にボリュームがですことで若々しく立体的な印象になります。
この手法では、引き上げの主軸が外側ではなく“上方向”であるため、いわゆる「外側に引っ張られた顔」にならず、表情の動きとも自然になります。頬の位置が上がることで、口角の下がりやほうれい線の深さも自然に緩和され、全体的に若々しく見えるようになります。
糸リフトといっても、そのデザイン次第で仕上がりはまったく異なります。このバーティカルリフトは、たるんだ組織をただ上へ持ち上げるのではなく、加齢で崩れた顔の重心を元の位置に戻すことを目的とした治療です。
通常の糸リフトと合わせて施術することでより良い効果がでるとおもいますので、是非ご案内させてください。