column (e.g. in newspaper)
2025.11.26
ディーププレーンフェイスリフト?ミッドフェイスリフト?術式の違いとは
As a plastic surgeon, I have gained extensive experience through numerous cases, cultivating precise techniques and a deep understanding of anatomy. Currently, I combine plastic surgery expertise with the latest techniques to provide aesthetic medicine addressing aging concerns like skin, contours, and sagging. "Natural beauty" isn't about doing nothing and leaving it to chance; it lies beyond the will to choose how you want to be. My experience as an idol during medical school made me realize the power appearance holds over the heart, and I focus on supporting patients in achieving "days where they can like themselves more." I also offer consultations in English and prioritize creating a comfortable environment for open discussion.
【第二回】フェイスリフトっての術式って色々あるけど何が違うの?
Hello, everyone!
Natural and elegant rejuvenationpropose,plastic surgeonのMs. Aliceis.
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前回の第一回では、たるみ治療の全体像と、
「どこまできたら切開リフトを考えるべき?」
というお話をさせていただきました。
たるみ治療の最終ライン──フェイスリフトを考える前に知ってほしいこと | 日本を代表する美容健康再生医療のクリニック|BIANCAGINZA
そして、みなさんから本当によくいただく質問のひとつがこれです。
「フェイスリフトの種類ってたくさんあるけど…何がどう違うの?」
フェイスリフトは、技術ある多くのドクターが経験と根拠に基づいたアレンジを加えていることも多いため、他の医師や患者様が細かい工程のすべてを知ることは正直難しいと思います。
ですが色んな名前の術式があって一見難しいように思われるフェイスリフトも、根本的な構造とよく使われる単語の意味を知っていれば恐るるなかれ。
例えば自分が医師から勧められている術式がどんな仕組みなのか、ざっくりと理解することができるはずです!
わかりやすくご紹介していこうと思うので、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください✨
■ 診察室での、ある日の会話
カウンセリングに来られた40代後半の患者さま。
「先生、私そろそろフェイスリフトかなって思ってるんですけど…どれを選べばいいんでしょう?」
と、少し不安そうにスマホのメモを見せてくださいました。
そのメモには
“SMAS? ディーププレーン? ミニリフト? 何が違うの?”
と書かれていました。
こういう方、本当に多いんです。
なので私はいつもこうお答えしています。

■ 顔は“層”でできている。違いはシンプルに「どの層を動かすか」
私が診察室でよく描くのが、お顔の層構造のイメージ。
上から順に
1.皮膚
2.表面の脂肪(浅い脂肪)
3.SMAS
4.深い脂肪と表情筋
5.Deep Plane(SMASの深層)
6.骨膜・筋膜
7.骨
たるみは皮膚だけの問題ではなく、
SMASやそのさらに下の深い層が落ちてくることで起こります。
だから術式が分かれる理由は実はとてもシンプルで、どの層をどれだけ持ち上げるかなんです。
難しそうに聞こえますが、本質はこれです。
この7層をもう少し具体的に見ていきましょう。
1. 皮膚
もっとも外側。
真皮のコラーゲン・弾性線維が減ることで表面的なたるみが発生する層です。
2. 浅部脂肪(Subcutaneous Fat)
皮膚のすぐ下の脂肪層。
部位ごとに分かれているます(例:メーラーファット、ジョウルファットなど)。
フェイスリフトの表層剥離はこの層で行われます。
3. SMAS(Superficial Musculoaponeurotic System)
表情筋・靭帯・脂肪を一体的につなぐ膜状構造。
SMASの処理によって、下顔面の輪郭がもっとも変化します。
SMASはここでは“表層の筋膜”として分類されます。
4.深部脂肪 (Deep Fat Compartments) と 表情筋(Mimetic Muscles)
SMASの深層に位置する脂肪群(deep medial cheek fat・SOOF など)と表情筋。
ここが下垂すると、ミッドフェイスの凹み・ほうれい線が目立ちやすくなります。
5. Deep Plane(深在性SMAS:Deep Fascia / Deep SMAS)
Deep Planeリフトが進入する層。
SMASの深層にある疎性結合組織で、 リガメント・深部脂肪・表情筋を“ブロックとして”動かせる層です。
Deep Planeアプローチはここを大きく剥離して処理します。
6. 骨膜(Periosteum) ・咬筋筋膜( Parotidomasseteric Fascia)
部位によって名称が変わります。
・頬骨周囲:骨膜(periosteum)
・下顎角〜咬筋部:咬筋筋膜(PM fascia)
フェイスリフトの剥離は通常この層まで降りませんが、
ミッドフェイスリフトやSOOFのサスペンションではこの層に触れることがあります。
7. 骨
もっとも深い層。
直接触ることはありませんが、フェイスリフトの“固定点”は骨膜上に設けることが多いです。
◆フェイスリフトを理解するうえで知っておきたい「大事な単語」
なんとなく層構造のイメージはついたでしょうか?
それでもまだ難しいよという方に、施術内容を理解するうえで大切なワードをいくつかピックアップして、上記の一部に加えて少し解説を加えたいと思います。
●SMAS(スマス)ってなに?
フェイスリフトを調べたら必ずといっていいほど目に入ってくるSMASというのは “皮膚の下で顔の輪郭を支えている筋膜層” のことです。
もっと簡単に言うと、
顔の土台になる「補強シート」 のようなもの。
若い頃はこのシートがピシッと張っていて、
頬の位置も耳の前のラインもスッとしています。
けれど、年齢とともにこのシートが緩んだり、下方向へずれていくと、
ほうれい線やマリオネットラインにつながっていきます。
フェイスリフトでは、このSMASを“正しい位置に戻す”ことで、
皮膚だけを引っ張らない、自然で長持ちする仕上がりになります。
●Retaining ligament(リテイニング・リガメント)
これも、私たちが手術のとき必ず意識する大事な構造で、
顔の皮膚と深い組織を「柱のように固定している靭帯」のことです。
お顔にはいくつものリガメントがあって、
例えば“頬の位置が落ちる”“口元がもたつく”といった現象は、これにより強調されます。
手術中には、この靭帯を適切に処理していくことで
「土台からのリフト」が可能になり、
表面だけ持ち上げるような不自然さを避けられます。
●Midface(ミッドフェイス)
ミッドフェイスは、
目の下〜頬の中央あたりの“顔の中段ゾーン” about that.
ここが下がると一気に疲れて見えるので、
糸リフトだけでは足りなくなることが多い領域です。
●Deep plane(ディーププレーン)
これは「層の名前」です。
SMASよりさらに深い層、
頬の靭帯の奥にある“ボリュームの本体”に近い層と覚えておくとわかりやすいです。
この層に直接アプローチするのが「ディーププレーンリフト」で、
頬の丸みごと位置を戻せるため、
立体的で若々しい輪郭を作りやすいのが特徴です。

どうでしょうか?
層構造に加えてこれらの単語の意味がわかるだけで、なんとなくフェイスリフトの名前から術式のイメージができそうな気がしませんか?
■ SMASリフト──“王道のフェイスリフト”
● 操作する層
→ SMAS層(皮下脂肪の下)
ここをしっかり持ち上げることで、
- フェイスラインが自然に整う
- マリオネットラインや口横のもたつきが改善
- 「やりすぎ感のない若返り」になる
という特徴があります。
実際、先ほど挙げた患者さまも鏡を見ながら、
「この辺りが特に気になるんです…!」とフェイスラインを指していました。
そんな方には、SMASリフトはとても相性が良いんです。
■ ディーププレーンリフト──“立体ごと若い頃の位置に戻す”手術
次にディーププレーンリフト。
名前の印象だけで「SMASより強い?」と思う方が多いのですが、実際には…
● 操作する層
→ SMASよりさらに深い層(deep plane)
皮膚・脂肪・SMASを“一塊で保持したまま”持ち上げるため、
中顔面(頬中央)までしっかり立体的にリフトYes, I can.
- Golgo Line
- 法令線の深い影
- 頬のボリューム位置の低下
こうした悩みが強い方には、効果が分かりやすい方法です。
ただし、ダウンタイムも強く、技術差が出やすい手術でもあります。
他にも…
■ ミニリフト
・浅い層だけ扱う
・軽度のたるみに
・ダウンタイム短め
■ミッドフェイスリフト
・中顔面に特化
・下まぶた側からアプローチ
・他の施術と組み合わせることが多い
などがあります。
■ 結局「どれが一番いいですか?」
術式のことはなんとなくわかった。じゃあ自分に合う術式はどれなの?という疑問が浮かぶのはもっともです。
答えは、“あなたが何を改善したいか”is determined.
鏡を見て気になるのは
・フェイスライン?
・中顔面?
・ボリューム?
・影?
あなたのたるみ方のタイプ、希望する仕上がり、許容できるダウンタイムや傷…
それによって選ぶべき術式は全然違うんです。
さらに言えば、本当にフェイスリフトが必要かどうかも改めて考えてみることが大切だと思います。
■ 今日のまとめ:
術式が色々あると迷ってしまうけれど、
大事なのは名前ではなく
・どの層がどれだけ下がっているか
・どのような仕上がりを望むのか
・自然さ? 立体感? ボリューム?
これらに合わせて、
“あなたの顔に最適な手術”を考えることです。
私は診察室で、
「あなたにこの術式が合う理由」を鏡で確認しながら丁寧に説明するようにしています。
これは、美容医療においてまず何よりも大切なプロセスだと感じているからです。
今回の記事が、少しでも皆さんがフェイスリフトのことを理解する手助けになれればと思います。
次回の第三回では、
「じゃあ実際、費用は? リスクは? ダウンタイムは?」
など、みなさんが一番気になる部分をお話ししていこうと思います!
楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

Author: Arisu Hatade
Board-Certified Plastic Surgeon / Cosmetic Surgeon
After graduating from Kyushu University School of Medicine, he worked in plastic and reconstructive surgery and cosmetic surgery at university hospitals and affiliated facilities, obtaining board certification in plastic surgery.
With extensive experience in a wide range of cases, from facial and trunk reconstructive surgery to cosmetic surgery, I prioritize achieving natural and beautiful results based on anatomical knowledge.
Having worked as an idol during my student days, I possess a unique perspective that understands both “beauty for being seen” and “beauty as medicine.” This allows me to offer customized aesthetic medical treatments tailored to each individual patient.
In my personal life, I enjoy traveling and gourmet food, and I share information about beauty and lifestyle on Instagram.
career
Graduated from the School of Medicine, Kyushu University
New Tokyo Hospital Initial Training
Jichi Medical University Hospital, Department of Plastic Surgery
Luce Clinic Employment
Shin-Koyama Municipal Hospital Plastic Surgery Department Employee
Teikyo University Hospital Department of Plastic Surgery
JR Tokyo General Hospital Plastic Surgery and Reconstructive Surgery Department Employee
Ariake Hifuka Clinic Employee
Professional Affiliations and Qualifications
Board-Certified Specialist, Japanese Society of Plastic and Reconstructive Surgery
Field of expertise
Cosmetic surgery (eyes, jawline, gynecological procedures, etc.)
Injection Therapy (Hyaluronic Acid, Botox, Fat Grafting)
Laser Skin Treatment
Regenerative Medicine and Anti-Aging Care