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コラム

2026.05.26

ミッドフェイスリフトで失敗しないために|医師が考えるリスクと判断のポイント

藤橋 政尭
監修医師
日本形成外科学会認定 形成外科専門医 藤橋 政尭

日本形成外科学会認定 形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

ミッドフェイスリフトで失敗しないために|医師が考えるリスクと判断のポイント|銀座・表参道にあるBIANCA CLINIC ビアンカクリニック|美容外科・美容皮膚科・再生医療・美容婦人科・美容内科
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
日本形成外科学会認定 形成外科専門医の藤橋政尭です。

ミッドフェイスリフトという言葉を聞いて、「しっかり引き上がりそう」と感じる一方で、「失敗が怖い」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。実際にカウンセリングでも、「不自然になりませんか?」「元に戻ったりしませんか?」といったご相談をいただくことは少なくありません。

ミッドフェイスリフトは、中顔面のたるみを根本から改善できる一方で、外科手術である以上リスクも伴います。ただし、手術の特性や適応を正しく理解し、適切に行えば、必要以上に不安がる必要はないと考えます。今回は、ミッドフェイスリフトで起こりうるリスクや失敗例、そしてそれを防ぐために大切な考え方について解説していきます。

ミッドフェイスリフトとは?中顔面を根本から引き上げる手術

まずは、中顔面のたるみがどのように起こるのか、そしてミッドフェイスリフトがどのような仕組みで変化をもたらすのかを整理しておきましょう。

なぜ中顔面はたるんでくるのか

目の下から頬にかけての中顔面は、加齢の影響を受けやすい部位の1つです。たるみというと「皮膚が余る」というイメージを持たれることが多いですが、実際にはそれだけではありません。加齢によって、以下のような変化が起こり、結果として頬全体の位置が下がっていきます。

  • 骨のボリューム減少
  • 脂肪の萎縮や移動
  • 支持組織のゆるみ

その結果、目の下のクマやゴルゴライン、ほうれい線といった形で表面に現れてくるのです。つまり中顔面のたるみは、皮膚ではなく構造の問題として捉えることが重要です。

ミッドフェイスリフトはどんな仕組みの手術?

ミッドフェイスリフトは、下がってしまった中顔面の組織を剥離し、骨膜などの安定した層に固定することで、位置を引き上げる手術です。皮膚だけを引っ張るのではなく、軟部組織ごと持ち上げるため、

  • 目の下から頬にかけてのラインがなめらかになる
  • クマやたるみの根本改善につながる

といった変化が期待できます。

ミッドフェイスリフトメニューページ

ミッドフェイスリフトで起こる「失敗」とは?知っておきたいリスク

藤橋先生|銀座・表参道にあるBIANCA CLINIC ビアンカクリニック|美容外科・美容皮膚科・再生医療・美容婦人科・美容内科
ミッドフェイスリフトを検討するうえで、「失敗した場合にどのような変化が起こりうるのか」は多くの方が気になるポイントです。

外科手術である以上、一定のリスクが伴う可能性がありますが、あらかじめ起こりうるケースを知っておくことで、必要以上に不安を感じることを防ぐことにもつながります。ここでは、臨床上注意が必要とされる主なリスクについて整理していきます。

失敗例① 傷跡が目立つケース

切開を伴う手術である以上、傷跡が目立つリスクはゼロではありません。通常は目立ちにくい部位を選びますが、体質や経過によっては赤みや盛り上がりが残ることがあります。

失敗例② 引きつれ・不自然な表情

引き上げの方向や固定位置が適切でない場合、笑ったときに違和感が出ることがあります。いわゆる「引き上げすぎ」による不自然さは、この部分に関係します。

失敗例③ 左右差が出るケース

顔は本来左右対称ではないため、もともと左右差がある場合には、手術後もその差が残ることがあります。また、陥凹の程度や脂肪量に左右差がある場合にも、手術を行っても完全に左右差をなくすことは難しいケースがあります。

失敗例④ 血腫・感染などの術後トラブル

術後に血が溜まる血腫や、感染などが起こる可能性もあります。頻度は高くありませんが、早期の対応が重要になる合併症です。

失敗例⑤ 神経トラブル

中顔面には重要な神経が走行しています。極めて稀ではありますが、神経への影響によって感覚の違和感や動きの変化が出る可能性があります。

なぜミッドフェイスリフトで失敗が起きてしまうのか

ミッドフェイスリフトに限らず、美容外科手術の結果は「術式そのもの」だけで決まるものではありません。実際には、術前の判断や設計、そして適応の見極めといった複数の要素が重なって仕上がりに影響します。

ここでは、ミッドフェイスリフトで結果に差が出る主なポイントと、どのようなケースで適応となるのかについて整理していきます。

ミッドフェイスリフトの結果を左右する主な要因

ミッドフェイスリフトは比較的難易度の高い手術であり、いくつかの要因によって仕上がりが大きく左右されます。

  • 医師の経験値
  • 術前の評価やカウンセリング内容
  • 剥離層や固定位置の設計
  • 個々の状態に合わせた術式の選択
  • 術前の状態(左右差、凹み具合、脂肪量など)

このように、患者さんごとに骨格やたるみの状態は異なるため、画一的な手術ではなく、個別に判断していく必要があります。

ミッドフェイスリフトが検討されるケース

目の下のクマやゴルゴラインの原因が、中顔面の下垂にある場合、ミッドフェイスリフトは有効な選択肢になることがあります。一方で、すべてのクマに適応があるわけではありません。皮膚の色味(色素沈着や皮膚の薄さなど)が問題である場合は、ミッドフェイスリフトや表ハムラを行っても色味が残る可能性が高いです。

ミッドフェイスリフトについてよくある質問

ミッドフェイスリフトについては、カウンセリングの中でもさまざまなご質問をいただきます。特に「効果はどれくらい続くのか」「元に戻らないのか」といった点は、多くの方が気になるポイントです。

ここでは、実際によくいただくご質問をもとに、臨床の視点からお答えしていきます。

ミッドフェイスリフトは後戻りする?

加齢自体を止めることはできないため、長期的には変化は出てきます。ただし、適切に行われた場合、大きく元に戻るというよりは、自然な経年変化に近い形で進行することが多いです。

ミッドフェイスリフトの効果はどれくらい続く?

術式や個人差にもよりますが、たるみの原因に直接アプローチするため、効果は持続的に継続しやすいといえます。一度の手術で長期的な変化が得られる点は、大きなメリットです。

ミッドフェイスリフトのダウンタイムや経過は?

術後は腫れや内出血が2週間程度見られることがあります。大きな腫れは徐々に落ち着き、自然な仕上がりになるまでには数ヶ月かけてなじんでいきます。経過には個人差がありますが、無理のないスケジュールで検討することが大切です。

20代でもミッドフェイスリフトは必要?

基本的には加齢による下垂が対象となるため、20代で適応になるケースは多くありません。ただし骨格的な要因などにより、適応となることもあります。

切らないミッドフェイスリフトはある?

糸リフトやハイフ、ボルニューマなどは、いわゆる「切らないリフト」として選択されることがあります。ただし、外科手術と比べると効果や持続期間には違いがあります。

ミッドフェイスリフトの失敗を防ぐために大切なポイント

ミッドフェイスリフトを検討するうえで重要なのは、「自分に本当に適応があるか」を見極めることです。そのうえで、以下の点を確認することをおすすめします。

  • 解剖学を理解している医師か
  • リスクも含めて説明があるか
  • 表ハムラ法やミッドフェイスリフトの症例写真をSNSでアップしているか
  • 「できること」と「できないこと」をしっかりと説明してくれる医師か

まとめ:ミッドフェイスリフトで失敗しないために

ミッドフェイスリフトは、中顔面のたるみにアプローチする外科的施術の1つです。ただし、その分手術の難易度も高く、適応の見極めや術式の設計が重要になります。「なんとなく良さそう」で選ぶのではなく、ご自身の状態に対して本当に適しているのかを確認したうえで検討することが、失敗を防ぎ満足度の高い施術につなげるポイント。症例写真なども参考にしながら、ご自身に近いケースで検討することも大切です。たるみが気になる方はまずはカウンセリングでご相談ください。

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