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コラム

2026.10.09

アドバテックスレーザーの効果を見極める:美容皮膚科で後悔しないための選び方と注意点

葉山 愛弥
監修医師
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 葉山 愛弥

大学病院皮膚科で助教・副病棟長・皮膚病理組織チーフを務め、国内外での学会発表や論文執筆を通して専門性を深めてきました。小児のあざ治療から成人のシミ、各種レーザーや注入治療まで幅広く担当し、地域医療にも尽力。多くの症例に向き合う中で、美容医療の可能性と必要性を強く実感し、さらなる研鑽を決意。皮膚科医としての確かな知識と繊細な診断力を土台に、一人ひとりの肌に静かに寄り添いながら、本来の美しさを引き出す治療を大切にしています。

アドバテックスレーザーの効果を見極める:美容皮膚科で後悔しないための選び方と注意点ドクターズポイント

顔の赤みが長く続く、毛穴が目立つ、にきび痕の赤みが残る——そんな悩みに、アドバテックスレーザーの効果はどこまで期待できるのか。美容皮膚科に通う方の間で注目される理由は、2つの波長を使い分けられる点にあります。

 

ここでは、美容皮膚科の視点で、2波長の働きと適応を整理しながら、あなたの肌悩みに合う使い方を丁寧にご紹介します。

アドバテックスレーザーの2波長の効果をわかりやすく

アドバテックスレーザーは主に589nmと1319nmという2つの波長を搭載し、それぞれ異なる組織に選択的にアプローチします。専門用語は最小限に、日常の言葉でかみ砕いてお伝えします。

589nm(イエロー系):赤みに特化

589nmはヘモグロビン(血液の色素)に反応しやすく、毛細血管の目立ち・酒さ様の赤ら顔・にきび後の赤み・ほてり(フラッシング)に用いられます。

 

広がった血管由来の赤みを穏やかに整え、炎症に伴う色ムラの均一化を目指します。個人差はありますが、日常生活に支障のないダウンタイムで取り入れやすいのが特長です。

1319nm(近赤外):毛穴・質感を底上げ

1319nmは皮膚のやや深い層に届き、皮脂バランスの乱れや毛穴の開き、にきびの反復、キメの粗さにアプローチします。

 

温熱刺激により真皮の働きが整い、質感の滑らかさや軽いハリ感を後押しする狙いです。痛みは「温かい」「ピリッとする」程度と感じる方が多い一方、感じ方には幅があります。

2波長同時の相乗

赤みには589nm、質感には1319nm、と悩みに応じて単独でも使えますが、同日に順序を工夫して組み合わせると、赤みと毛穴の両立改善をねらいやすい点がこの機器の魅力です。

 

美容皮膚科では肌状態を見ながら出力や照射配分を調整します。

美容皮膚科での適応と期待できる変化

よく相談されるお悩みは次の通りです。

  • 赤ら顔・酒さ様の赤み・頬の毛細血管の目立ち:589nm中心
  • にきび後の赤み:589nmを軸に、炎症が落ち着いた後に1319nmで質感を補助
  • 毛穴の開き・皮脂テカリ・軽度の肌のざらつき:1319nm中心
  • くすみや色ムラ:赤みに由来するムラは589nmで整えやすい傾向

いずれも「どの程度まで変化が見えるか」は個人差があり、既往歴やスキンケア、生活習慣の影響も受けます。美容皮膚科では診察時にゴールをすり合わせ、段階的に評価していきます。

回数・持続・ダウンタイムの目安

初期は3〜5回を2〜4週間おきに、その後は状態に応じて間隔を延ばす方法が一般的です。赤みのお悩みは季節や体調で揺れやすいため、維持目的の通院を提案されることもあります。

 

ダウンタイムは多くが当日〜翌日の赤み・ほてり程度ですが、まれに一時的なかさつきや軽い反応(膨疹、色調変化)が見られることがあります。

他施術との比較と判断軸(美容皮膚科目線)

光治療(IPL)は色素と血管にバランスよく働きやすく、広範な色ムラに向く一方、アドバテックスレーザーは赤みや毛穴など狙いを絞りたいときに選択肢になります。ダウンタイムを極力抑えたい方、日常のメンテナンスに組み込みたい方は検討しやすいでしょう。

 

逆に、濃いシミや深い凹凸には他の施術が勧められる場合もあり、美容皮膚科での個別提案が大切です。

Before & Afterを見るときのチェックポイント

  • 撮影条件(照明・角度・距離・メイク有無)が同一か
  • 撮影時期(照射直後のむくみや赤みで一時的に滑らかに見えないか)
  • 赤みの範囲より「色ムラの均一さ」「毛穴の見え方」を総合で評価

Before & Afterは印象に左右されやすいため、複数の観点で落ち着いて比較することが大切です。

美容皮膚科での流れと痛み・リスクケア

カウンセリング→洗顔→照射→クーリング→保湿・日焼け止めが一般的な流れ。痛みは軽度〜中等度で、必要に応じて表面麻酔を検討します。

 

日焼け直後や炎症が強い時期は延期することがあり、施術後は保湿と紫外線対策を丁寧に。まれに火照り、軽い水疱、色素変化などのリスクが報告されていますが、多くは適切な出力調整とアフターケアでコントロールされます。

向いている人/慎重に検討したい人

向いている人

  • 赤みと毛穴を同時に整えたい
  • ダウンタイムをできるだけ抑えたい
  • 段階的に変化を重ね、メンテナンスも視野に入れたい

慎重に検討したい人

  • 強い日焼け直後や炎症性皮疹が活発な時期
  • 妊娠・授乳中など医師と相談が必要な方
  • 直近で光・レーザー治療を受けたばかりの方

いずれの場合も、美容皮膚科で既往歴・内服・生活リズムを含めて相談しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 2波長は同日に受けた方がよいですか?

A. 悩みが重なっていれば同日併用が検討されますが、肌の反応を見て段階的に進める方法もあります。

Q. メイクはいつから可能?

A. 多くは当日または翌日から可能です。赤みが残る間は刺激の少ないアイテムを選びましょう。

Q. 何回で変化を感じますか?

A. 早い方で数回、ゆるやかに積み重なる方もいます。個人差があり、生活習慣の見直しも効果実感を助けます。

Q. 日焼け肌でも受けられますか?

A. 日焼け直後は避けることが多いです。落ち着いてから出力を調整しながら検討します。

相談のご案内:美容皮膚科に気軽にご相談を

同じ「赤み」でも原因はさまざま。アドバテックスレーザー以外の選択肢が合うこともあります。美容皮膚科では肌診断と生活背景を踏まえ、2波長の配分や通院ペースをオーダーメイドで提案します。

 

強く勧めることはありませんので、自分に合うか知りたい方は相談してみてください。

まとめ

アドバテックスレーザーは、589nmと1319nmの2波長を活用し、顔の赤みやにきび跡の赤み、毛穴、肌質の悩みにアプローチする治療選択肢の一つです。それぞれの波長が異なる役割を担うため、肌状態や治療目的に応じて使い分けられることが特徴です。

 

一方で、期待できる変化や施術回数、効果の実感には個人差があり、すべての症状に同じような結果が得られるわけではありません。大切なのは、自分の赤みや毛穴の原因を正しく評価し、適切な治療計画を立てることです。

 

アドバテックスレーザーが自分に合うか知りたい方は、美容皮膚科で相談しながら無理のない治療方針を検討してみましょう。

 

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