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コラム

2026.10.24

フォーマVとは?腟や外陰部を温めるRFの仕組みと期待できる効果

宮本 亜希子
監修医師
美容婦人科指導医/日本専門医機構認定 産婦人科専門医 宮本 亜希子

一般産婦人科において、不妊治療や周産期医療などの保険診療に従事したのち、自身の闘病経験を機に、「女性が女性であることを楽しめる人生を支えたい」との思いから、自由診療・婦人科美容へとキャリアを展開しました。現在も産婦人科医として保険診療に携わりながら、深い解剖学的知識と技術を軸に、婦人科形成や腟育®注射、腟ヒアルロン酸注入など、“本物のフェムテック”を通じて女性の健康課題に医学的エビデンスに基づいて向き合っています。
また、性教育の普及やHPVワクチンの啓発、女性のQOL向上に関わる社会活動にも尽力しています。専門書『美容外科医になったら最初に読む 美容手術の基本』では、第7章「腟ヒアルロン酸注入」を執筆するなど、医療知識の啓蒙にも積極的に取り組んでいます。

フォーマVとは?腟や外陰部を温めるRFの仕組みと期待できる効果を説明するアイキャッチ画像

 

フォーマVとは、針を使わず、腟内や外陰部をRF(高周波)で温める施術です。温度を管理しながら組織に熱刺激を与え、ハリや引き締めの改善を目指します。

 

出産や年齢とともに感じる、腟のゆるみやデリケートゾーンの乾燥。「以前とは少し違う」と感じても、どのようにケアすれば良いか迷いますよね。

 

そんな悩みに、切らずにアプローチするフェム治療「フォーマV」。RF(高周波)の熱を利用して腟や外陰部の組織に働きかけるデバイスです。

 

今回は、BIANCA CLINICで取り扱うフォーマVについて、組織を温める仕組みや温度制御の特徴、期待できる変化を詳しく解説します。

フォーマVとはどのような施術ですか?

フォーマV(FormaV)は、RFの熱エネルギーを利用して、腟内や外陰部の組織にアプローチする施術です。

 

組織を切除したり、針を刺したりするのではなく、熱によってコラーゲンの再構築を促し、ハリや弾力、引き締めを目指します。

エンパワーRFで使用する腟用ハンドピース

フォーマVは、InMode社の複合医療機器「エンパワーRF(EmpowerRF)」で選べるハンドピースの1つです。

 

エンパワーRFは、目的に応じてハンドピースを変更できる設計が特徴。どのハンドピースを選ぶかによって、アプローチできる悩みが変わるのです。

 

ビアンカクリニックでは、フォーマVのほか、マイクロニードルRFを用いるモフィウス8Vや、EMSで骨盤底筋を刺激するVトーンも取り扱っています。

 

フォーマVの特徴は、針を使わずにデリケートゾーンの組織を加熱できること。RFによって組織を温め、引き締めやハリの改善を目指します。

 

エンパワーRF全体の仕組みについては、関連記事「エンパワーRFとは?」で詳しく解説しています。

腟内部と外陰部の両方にアプローチできる

フォーマVは、1つのハンドピースで腟内部と外陰部の両方に施術できるデバイスです。

 

腟内部には専用のハンドピースを挿入し、外陰部では皮膚の表面に当ててRF(高周波)を照射します。

 

ビアンカクリニックでは、腟のみ、外陰部のみといったメニューだけでなく、腟+外陰部のメニューも用意しています。

フォーマVはどのような仕組みで腟を引き締めるのですか?

フォーマVは、RF(高周波)でデリケートゾーンを温め、コラーゲンの収縮や再構築を促すことで引き締めを目指します。

 

では、なぜ温めることで組織に変化が起こるのでしょうか。ポイントは、RFによる熱の働きと、温度を管理する仕組みにあります。

RFによる熱で組織の収縮と再構築を促す

RFとは、高周波の電流によって組織内に熱を発生させる技術のこと。フォーマVでは、専用の電極を介してRFエネルギーを加え、腟壁や外陰部の組織を温めます。

 

組織に適切な熱刺激が加わると、コラーゲンの収縮反応が起こり、その後の修復過程でもコラーゲンなどの再構築が促されると考えられています。

 

この組織の変化が、「リモデリング」です。肌治療で聞いたことがある方は多いワードではないでしょうか。

 

つまり、フォーマVは腟壁を物理的に縮めて固定する施術ではありません。組織自体の変化を通して、ハリや引き締まりを目指すという考え方です。

温度を測定しながらRFの出力を調整する

フォーマVのデバイスとしての特徴が、温度を管理しながら加熱できることです。

 

ハンドピースには温度を測定する機能が備わっており、設定した温度を維持するようRFの出力を自動調整します。

 

これは、ただ強い熱を加えるのではなく、組織を一定の温度で加熱するための仕組みです。

 

RFによる組織のリモデリングでは、温度だけでなく、どの範囲をどの程度の時間温めるかも重要になります。

 

ただし、温度制御機能があるからといって、熱傷などのリスクがなくなるわけではありません。組織の状態に合わせた照射が必要です。

フォーマVではどのような効果が期待できますか?

フォーマVは、腟や外陰部の組織にRFの熱刺激を与え、ハリや弾力、引き締めの改善を目指す施術です。

 

フォーマVで期待できる、膣の引き締まり、うるおい感、外陰部のハリや弾力の3つの効果を説明する画像

 

腟のゆるみや乾燥、性交時の違和感などに対して検討されますが、症状の原因によって期待できる変化は異なります。

腟のゆるみやハリの低下へのアプローチ

出産後や年齢を重ねるなかで、腟の締まりが以前と違うと感じていませんか。

 

フォーマVは、フェムテックの1種。腟壁の組織に熱刺激を与え、コラーゲンの再構築を促すことで、引き締まりや弾力の改善を目指します。

 

腟のゆるみには骨盤底筋の機能低下や支持組織の変化が関係していることも。

 

フォーマVは骨盤底筋を直接鍛える施術ではないため、筋肉の働きが主な原因の場合には、骨盤底筋トレーニングなど別のアプローチも検討します。

腟の乾燥やうるおい不足へのアプローチ

腟の乾燥には、女性ホルモンの変化などに伴う粘膜の状態の変化も関係しています。

 

フォーマVでは、RFによる組織のリモデリングを通して、腟粘膜の状態やうるおい感の改善を目指します。

 

ただし、保湿剤のように水分を直接補うものではなく、女性ホルモンの減少そのものを改善する施術でもありません。

 

乾燥による性交時の違和感がある場合も、粘膜の状態を確認したうえで、保湿ケアや薬物療法などを含めて考えることが大切です。

外陰部のハリや弾力へのアプローチ

デリケートゾーンの変化は、腟の内部だけに起こるものではありません。外陰部の皮膚も、加齢やホルモンバランス、摩擦などの影響を受けます。

 

フォーマVは外陰部にもRFを照射でき、皮膚のハリや弾力の改善を目指します。

 

ただし、熱刺激による引き締めが目的であり、大陰唇のボリュームを直接補う施術ではありません。皮膚のたるみやボリュームの減少など、気になる変化によって適切な施術は異なります。

フォーマVの効果は研究でも確認されている?

フォーマVのハンドピースを使用した臨床研究では、腟のゆるみ感や、腟入口部の形態に関する指標の変化が報告されています。

 

2026年に発表された研究では、腟のゆるみを感じる閉経前の女性34人が、フォーマVによるRF施術を4回受けました[1]。

 

6ヶ月後までの評価を完了した32人では、腟の締まり感を評価する7段階のスコアが、施術前の中央値2から4へ変化。超音波検査で測定した腟入口部の面積も、平均21.4cm²から18.3cm²へ減少しました。

 

つまり、フォーマVの施術後には、腟の締まり感が高まっただけでなく、腟の入り口周辺にも実際に変化が見られたということです。さらに、6ヶ月後には87.5%が全体的な改善を感じたと回答しています。

 

ただし、施術を受けていない人との比較はなく、対象も出産経験のある閉経前の女性に限られています。すべての年代や症状に同じ結果が当てはまるわけではないことも、ご理解ください。

フォーマVのメリット・デメリットは何ですか?

フォーマVのメリットは、針や大きな切開を使わずに腟や外陰部の引き締めを目指せることです。一方、熱刺激による副作用の可能性があり、複数回の施術が必要になる場合もあります。

メリット|針を使わず腟と外陰部の引き締めを目指せる

フォーマVは、腟壁を切除・縫合する手術とは異なり、RFの熱によって組織の変化を促す施術です。

 

針を使用しないため、針を刺す施術に抵抗がある方も検討しやすい方法といえます。

 

また、腟内部と外陰部の両方に照射できることも特徴の1つ。異なる部位のハリや引き締まりを、同じデバイスで目指すことができます。

デメリット|熱刺激によるリスクや継続的な通院がある

フォーマVは針を使用しませんが、組織に熱を加えるため、一時的な赤みや腫れ、ヒリつきなどが生じる場合があります。

 

ビアンカクリニックでは、麻酔クリームを使用し、痛みや熱感に配慮しながら施術します。

 

また、4週間ごとに3~4回程度を目安に複数回の施術を推奨しています。通院の負担も考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。

フォーマVに関するよくある質問

フォーマVの仕組みや、施術を受ける前に気になりやすい疑問についてお答えします。

 

ビアンカクリニック 美容婦人科指導医/日本専門医機構認定 産婦人科専門医 宮本 亜希子医師のカウンセリングの様子

Q. フォーマVは腟レーザーと同じですか?

A. いいえ。フォーマVはレーザーではなく、RF(高周波)を使用する施術です。

 

どちらも組織に熱を加える技術ですが、エネルギーの性質や熱の伝わり方が異なります。フォーマVは温度を管理しながらRFで組織を加熱する点が特徴です。

Q. フォーマVは1回の施術でも効果を実感できますか?

A. 1回の施術でも腟の引き締まりを感じる方はいますが、効果の現れ方には個人差があります。

 

RFによる熱刺激の後、コラーゲンの再構築が徐々に進むため、時間の経過とともに変化を感じます。

Q. フォーマVはお湯漏れにも効果がありますか?

A. 腟のゆるみがお湯漏れに関係している場合、フォーマVによる引き締めで改善が期待できることがあります。

 

ただし、お湯漏れには腟の形状や骨盤底筋の状態なども関係するため、原因によって適切な施術は異なります。

Q. デリケートゾーンのかゆみや臭いも改善できますか?

A. フォーマVは、かゆみや臭いそのものを治療する施術ではありません。

 

乾燥のほか、かぶれや感染症などでも症状が起こります。とくにヒリヒリする痛みや普段と異なる臭いがある場合は、まずは婦人科医に診てもらうことが大切です。

Q. フォーマVは生理中や妊娠中でも受けられますか?

A. ビアンカクリニックでは、生理中や妊娠中の方への施術は行っていません。

 

また、子宮内避妊具を使用している方なども施術できない場合があります。安全に施術を受けるためにも、事前に医師へお伝えください。

フォーマVは腟や外陰部の組織を温め、ハリを目指す施術

フォーマVは、温度を管理しながらRFの熱エネルギーを加え、腟や外陰部の組織の引き締めやハリの改善を目指す施術です。

 

BIANCA CLINICでは、女性医師と女性スタッフがデリケートゾーンのお悩みを伺い、診察結果を踏まえて必要なケアを検討します。

 

人には相談しにくいことも、どうぞお気軽にお話しください。

 

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参考文献

[1] González Isaza P, Velez D, Cerón M, et al. The role of bipolar radiofrequency in the treatment of vaginal laxity: a single-center cohort study in premenopausal women. Lasers in Medical Science. 2026

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